2016年度工学院大学 先進工学部機械理工学科
有機化学I(Organic Chemistry I)[3131]
2単位 南雲 紳史 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | ○ | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 有機化合物の性質と有機反応の原理を理解する。
- <受講にあたっての前提条件>
- マクマリー有機化学概説の1章が十分に理解していること
- <具体的な到達目標>
- 構造式を見て、基本的な性質を理解できる。
極性反応の基本的な原理を理解できる。 化合物がとる立体構造がイメージできる。 アルケンの付加反応を理解できる。 共鳴を理解し、共鳴形を誘導できる。 芳香族性について理解できる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. アルカンの立体配座
@分枝アルカンのIUPAC命名をできるようにしておく AエタンのNewman投影図を書けるようにしておく 2. 各種シクロアルカンの安定性、シクロヘキサンのイス形配座 @置換シクロアルカンのIUPAC命名をできるようにしておく Aシクロヘキサンのイス型構造の図を書けるようにしておく 3. シクロヘキサン(イス形配座)の可動性 アクシアル結合、エクアトリアル結合を勉強しておく 4. アルケンの電子構造、幾何異性体 『有機化学基礎』(2Q)で学んだ混成軌道について復習しておく 5. 反応機構:曲がった矢印の使い方 『有機化学基礎』(2Q)で学んだ結合の極性について復習し、第二周期原子の電気陰性度を覚えておく 6. 反応機構:形式電荷の変化 陽イオン、陰イオンの意味を復習しておく 7. アルケンへのハロゲン化水素の付加反応 カルボカチオンについて教科書で予習しておく 8. 反応エネルギー図:遷移状態 9. マルコウニコフの法則とカルボカチオンの級数 マルコウニコフの法則について教科書で予習しておく 10. アルケンの酸化還元反応 酸化数について復習しておく 11. 共鳴理論 共鳴について教科書で予習しておく 12. 共役ジエンの反応 共鳴について教科書で復習しておく 13. アルキンの反応 ここまで行った非共役アルケンの反応をまとめておく 14. 芳香族性 ベンゼンがなぜ安全か、調べる
定期試験は、定期試験期間中に実施する。
- <成績評価方法>
- 試験期間に学期末試験を実施し、講義中におこなう演習問題の内容を最大10%まで加味する。
A+〜Fの6段階評価でD以上の者を合格とする。ただし、出席が全開講数の3分の2未満の場合はFとする。
- <教科書>
- マクマリー有機化学概説(東京化学同人)
- <参考書>
- ウェイド(上、下) 丸善(中村浩之ら訳)
- <オフィスアワー>
- 火、水、木、土曜日 17号館357号室
- <学生へのメッセージ>
- 講義中にわからなかったことは、なるべく早くに質問に来て解決してください。わかりたいという気持ちと地道な努力が、君たちを逞しくし、君たちの人生を豊かなものにします。
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