2016年度工学院大学 先進工学部応用物理学科

応用物理実験I(Experiments in Applied Physics I)[3A33]

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2単位
坂本 哲夫 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
永井 裕己 助教  
森田 真人 特任助教  
杉野 俊子 非常勤講師  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
実験内容は電子工学(電気と磁気)、光学(波)、計測制御(コンピュータ活用)の3分野とし、それらに関わる基本的物理現象を実験により確認・体感させ、他の講義科目における理論的側面の理解に役立つように配慮されている。電子工学分野として、電圧・電流・抵抗測定、光学分野として光の回折、干渉(光の波動性)、計測制御分野は前2分野の実験を通じ、計器・計測器の動作原理や誤差評価について学ぶ。

<受講にあたっての前提条件>
1年次および2年次前期の必修科目は修得していることを前提とする。

<具体的な到達目標>
本実験科目では、応用物理学に関わる実験の基礎を学ぶ。実験のプラン、データの解釈、考察方法、レポートのまとめ方のほか、使用する機器の扱い方、安全に対する配慮など、実験科学者としての基礎知識を習得することを目的とする。

<授業計画及び準備学習>
第1回 ガイダンス(レポート、グラフの書き方、安全指導)
第2回 電気回路の理解:テスターの製作
第3回 電気回路と計測の理解:テスターの評価
第4回 電気回路と計測の理解:電流計、電圧計による抵抗評価
第5回 波および計測の理解:オシロスコープの使い方
第6回 電気回路の理解:交流素子と共振回路
第7回 半導体素子の理解:ダイオードの静特性
第8回 データのまとめ方、考察についてのレポート指導
第9回 計測およびコンピュータ活用の理解:温度計測
第10回 波の理解:光の回折
第11回 波の理解:ヤングの干渉
第12回 電流と磁界の理解:モーターと発電機
第13回 レポート添削・実験指導日(レポート制作上の再確認実験日)
第14回 補習実験日(実験を行わない学生に対してはレポート指導)

準備学習: 次週の実験内容をA4用紙2ページに要約したものを実験日に提出してもらう。

<成績評価方法>
実験中の(実験実施に関する)評価およびレポート課題によって到達目標に照らして、6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し、D以上の者に単位を認める。

<教科書>
実験指導書(配布)

<参考書>
とくにないが、実験指導書に参考文献として挙げてある書物を参考にすること。

<オフィスアワー>
第4限終了後、17:30〜18:30(5号館701号室にて。実験中にその旨伝えておくこと。)

<学生へのメッセージ>
実験はすべての開発者・技術者にとって基本的スキル(技能)です。実質的に初めて実験手法を学ぶ皆さんにとっては学ばなければならないことは多いですが、実験内容の理解を含め、自分でできるようになるとこれは楽しいものです。時には厳しく、時には面白く進めていきますので、準備学習、および実験中の心得をしっかりとしておいてください。


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