2016年度工学院大学 先進工学部応用物理学科

現代物理学(Modern Physics)[2D28]

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1単位
小麦 真也 准教授  
加藤  潔 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
現代の物理学はその精密化および巨大化とともに、数学・化学や生物学など、他分野との境界が徐々に曖昧になっている。したがって、幅広い視野を持って科学全体を眺めることが理解の深化にもつながる。本講義では、我々人類の宇宙への理解を概観したのち、特に素粒子物理学や天文学に焦点を当てて最前線の物理学をトピックス的に紹介する。

<受講にあたっての前提条件>
特にないが、物理学1および2程度の知識は予告なく使用する。

<具体的な到達目標>
・ローレンツ変換、質量とエネルギーの等価性を理解できる。
・原子、原子核、さらにより基本的な素粒子の性質を理解できる。
・基本的な4つの力、質量の起源となるヒッグス粒子の役割を理解できる。
・銀河の諸性質およびその宇宙の進化との関わりを理解できる。
・天体望遠鏡の原理を理解できる。

<授業計画及び準備学習>
第1回(担当教員:小麥)人類の宇宙観の変遷、社会との関係
 準備学習:宇宙を理解することは生活に役立つか?考えてくること
第2回(小麥)銀河のダイナミクスと宇宙の進化
 準備学習:銀河とは何か、調べてくること
第3回(加藤)相対論、4次元の時空、E=mc2
 準備学習:力学の復習をしておくこと
第4回(加藤)素粒子標準模型(クォークとレプトン)
 準備学習:クォークとレプトンについて調べておくこと
第5回(加藤)素粒子標準模型(4つの力とヒッグス粒子)
 準備学習:電磁気について復習しておくこと
第6回(小麥)現代技術の結晶としての天体望遠鏡
 準備学習:天体を「よりよく」見るために必要なことは何か?考えてくること
第7回(小麥)振り返り

<成績評価方法>
素粒子分野、天文学分野それぞれについて1つの課題レポートにより評価する。

<教科書>
特に指定しない。

<参考書>
<シリーズ現代の天文学>日本評論社
素粒子関係の入門的な書物は多数あるので図書館を活用して自分に合ったものを探してもらいたい。

<オフィスアワー>
火曜日4限(小麥)総合教育棟 1S-327。上記時間帯以外でも同じ場所にて対応可能の場合があるので訪ねてみること。
水曜日3限(加藤)総合教育棟 1W-332。

<学生へのメッセージ>
興味のある分野、テーマについて主体的、積極的に勉強してください。勉強の方法や読むべき本、より進んだ内容についての相談にも乗ります。


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