2016年度工学院大学 先進工学部応用物理学科

生物学(General Biology)[6204]

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1単位
谷崎 祐太 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
生物学とは生命に焦点を当てた科学であり,分子から生態系のようにミクロからマクロに至る生命現象を理解する学問である。本授業のねらいは,生物学が工学を含む異分野の学問との融合により発展してきた歴史を理解し,現代生物学における最新の知見(血液学を中心に),抱えている問題点(生命倫理等)を理解することである。分子から個体に至る比較的ミクロな視点に着目し,身近な生物学に関する問題を考えていくことから,自分で考えて解決する能力を養うことを目指す。

<受講にあたっての前提条件>
特になし

<具体的な到達目標>
科学的な素養を身に着け,ものごとの本質を理解できるようになることが本授業の到達目標である。具体的には以下について理解を深める。
(1)生物とは何かについて,生物の最小単位である細胞の誕生と進化,発生について理解する。
(2)生命科学技術の発展の歴史から工学と生物学の繋がりを理解する。
(3)複雑な体がどのようにしてつくられるのか,ゲノムやタンパク質を通じて理解する。
(4)生物がもつ,環境応答に対する防御機構を理解する。
(5)血液学の最新の知見から現代生物学を理解する。

<授業計画及び準備学習>
【第1回】「生物学の歴史」生物とは何か,どのようにかたち作られているか学ぶ。
【第2回】「生命科学技術の進歩・生命倫理」最新の生命科学技術について説明する。付随する倫理問題について考える。
【第3回】「生命と細胞・分子」生命の最小単位である細胞を中心に,細胞が持つ可能性について学ぶ。
【第4回】「発生と再生」発生の基礎から再生医療における臨床応用に至るまでを理解する。
【第5回】「恒常性と環境応答」低温刺激等外部の刺激における生物の生理応答について学ぶ。
【第6回】「血液から見る生物学」体内を循環する血液がもたらす生理現象について学ぶ。
【第7回】「試験」
【第8回】「試験講評」本授業で学んだ内容の総復習。

<成績評価方法>
第7回目に行う試験の点数(60点)と,各授業で行う小テスト,もしくはレポート(40点)で合算した得点を最終得点とする。

<教科書>
特になし

<参考書>
特になし

<オフィスアワー>
講義終了後の教室で質問を受け付けます。

<学生へのメッセージ>
生物学についての基礎知識は必要ありません。講義はパワーポイントを使用して進めます。必要に応じてプリントを配布します。
連絡の必要がある場合はyuta.tanizaki@gmail.comにメールをください。


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