2016年度工学院大学 先進工学部環境化学科

機器分析実験(Experiments in Instrumental Analysis)[5D22]

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1単位
酒井 裕司 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
後藤 純雄 非常勤講師  
田中 理子 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
大気や水や土壌などの環境における精度の高い分析を行うためには分析機器が使用されている。本実験では、代表的な分析機器を用いた分析方法や測定原理を学習し、機器分析測定するまでの処理方法、装置の取り扱い方や測定方法を学習する。

<受講にあたっての前提条件>
・環境化学基礎実験、物理化学実験、環境分析実験を履修していることが望ましい
・物理化学T・U、分析化学T・Uを履修していることが望ましい

<具体的な到達目標>
・吸光光度法による界面活性剤の定量測定の原理が理解できる
・ガスクロマトグラフィーによるベンゼン、トルエン、キシレンの定量の原理が理解できる
・原子吸光分析法による土壌中重金属の定量の原理が理解できる
・各種機器分析における分析方法を理解できる

<授業計画及び準備学習>
実験項目は、陰イオン界面活性剤の吸光光度定量、原子吸光分析装置を用いた土壌中重金属の定量、ガスクロマトグラフィーによるベンゼン、トルエン、キシレンの定量である。これらの実験は、1週目から6週目までで、3グループに分けて実施する。なお7週目は、学習の振り返りとレポート討論とする。

実験A: 陰イオン界面活性剤の吸光光度定量
吸光光度法の原理を学習し、陰イオン界面活性剤がエチルバイオレットとイオン対を生成することからトルエンに抽出し、その吸光度を測定することで定量する。

実験B: 原子吸光分析法による土壌中重金属の定量
原子吸光分析法の原理を学び、土壌中に含有する重金属成分(Cu, Cd)の定量測定を行い、定められた基準値との比較を行うことによって土壌中の重金属含有量の評価を行う。

実験C:ガスクロマトグラフィーによる芳香属化合物の定量
ガスクロマトグラフィーの原理を学習し、揮発性有機化合物であるベンゼン,トルエン,p‐キシレンの定性・定量分析を、ガスクロマトグラフィーにより行う。

すべての実験テーマにおいて、実験終了後に実験レポートを作成し提出する。
その後、レポートをもとに討論などを行う。

準備学習:配布された実験テキストを熟読し、実験内容を良く理解してくること。

<成績評価方法>
すべての実験に出席し、実験レポートを提出することが成績評価の前提となる。レポート、実験中の取り組み、実験演習などを総合的に評価する。

<教科書>
2016年度版「機器分析実験テキスト」を配布する。

<参考書>
特に指定していないが、物理化学や分析化学などで使用した教科書を参考にすること。

<オフィスアワー>
実験終了後、4号館各実験室において各教員が対応する。
上記以外は、酒井(5-205、17:30-18:30)にて対応する。

<学生へのメッセージ>
実験前に予習を行ってきてください。これまでの学生実験と同様に、無断欠席は認めませんので、病欠などのやむを得ない理由で欠席する場合には、必ず、当日朝までに酒井までメールにて連絡してください。


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