2016年度工学院大学 先進工学部環境化学科

環境分析実験(Experiments in Analytical Chemistry)[5D21]

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1単位
赤松 憲樹 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
中山りょういち 助教  
後藤 純雄 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
今日の環境問題は,大気・水・土壌に大きく分けて考えることができます.環境改善のためには,現状を正確に把握する必要があります.環境分析実験では,定量分析を中心とした滴定法と機器による簡易測定により,定量的に「環境」を捉える手法を習得します.

<受講にあたっての前提条件>
・化学実験,環境化学基礎実験,物理化学実験,分析化学Iを履修していること.

<具体的な到達目標>
・キレート滴定法による水の硬度測定の原理が理解でき,正確に実験操作を行うことができる.
・酸化還元滴定法によるCOD測定の原理が理解でき,正確に実験操作を行うことができる.
・検知管法によるガス濃度の測定の原理が理解でき,正確に実験操作を行うことができる.

<授業計画及び準備学習>
環境分析実験ではいくつかのグループに班分けし,実験を行う.それぞれの実験終了後にレポートを作成し,提出する.そのレポートに基づき個別あるいはグループ毎に討論・指導を行う.

1.ガイダンス,実験講義
2.実験A.キレート滴定法による水の硬度(全硬度、カルシウム硬度、マグネシウム硬度)測定
・定量分析:(キレート滴定):EDTA2Na標準液による定量
・簡易測定:パックテストによる全硬度の測定
3.データの整理とレポート指導
4.実験B.過マンガン酸カリウム消費量による環境水中のCOD(化学的酸素要求量)の定量
・定量分析(酸化還元滴定):過マンガン酸カリウム消費量による環境水中の有機物の定量
・簡易分析:簡易式CODメータによる環境水中の有機物の測定
5.データの整理とレポート指導
6.実験C. 八王子校舎周辺の大気中における大気中のガス濃度の測定
・ガス検知管を用いたフィールド測定
7.データの整理とレポート指導,学習内容の振り返り

<準備学習>
・必ず実験の前までにテキストを熟読し,前講義の内容を復習しておくこと.
・ノートには実験手順をフローチャートにまとめておくこと.
・使用する試薬,機器について調査しておくこと.

<成績評価方法>
各実験のノート・レポート評価,受講態度を踏まえて評価する.定期試験は行わない.
到達目標に照らして,6段階のGrade(A+, A, B, C, D, F)で評価し,D以上の者を合格とする.

<教科書>
2016年度版 工学院大学先進工学部環境化学科「環境分析実験テキスト」
授業初回(ガイダンス時)に配布する.

<参考書>
指定参考書なし.

<オフィスアワー>
水曜日 17時30分〜18時30分 (7号館104号室)

<学生へのメッセージ>
・全時間,無遅刻・無欠席が基本となるため,健康には十分留意すること.
・病欠などやむを得ない理由で欠席する場合は,必ず授業開始までに連絡すること.


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