2016年度工学院大学 先進工学部環境化学科
△環境分析実験(Experiments in Analytical Chemistry)[5D21]
1単位 赤松 憲樹 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 中山りょういち 助教 後藤 純雄 非常勤講師
- <学位授与の方針>
| 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | ◎ | 3. 汎用的問題解決技能 | ○ | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 今日の環境問題は,大気・水・土壌に大きく分けて考えることができます.環境改善のためには,現状を正確に把握する必要があります.環境分析実験では,定量分析を中心とした滴定法と機器による簡易測定により,定量的に「環境」を捉える手法を習得します.
- <受講にあたっての前提条件>
- ・化学実験,環境化学基礎実験,物理化学実験,分析化学Iを履修していること.
- <具体的な到達目標>
- ・キレート滴定法による水の硬度測定の原理が理解でき,正確に実験操作を行うことができる.
・酸化還元滴定法によるCOD測定の原理が理解でき,正確に実験操作を行うことができる. ・検知管法によるガス濃度の測定の原理が理解でき,正確に実験操作を行うことができる.
- <授業計画及び準備学習>
- 環境分析実験ではいくつかのグループに班分けし,実験を行う.それぞれの実験終了後にレポートを作成し,提出する.そのレポートに基づき個別あるいはグループ毎に討論・指導を行う.
1.ガイダンス,実験講義 2.実験A.キレート滴定法による水の硬度(全硬度、カルシウム硬度、マグネシウム硬度)測定 ・定量分析:(キレート滴定):EDTA2Na標準液による定量 ・簡易測定:パックテストによる全硬度の測定 3.データの整理とレポート指導 4.実験B.過マンガン酸カリウム消費量による環境水中のCOD(化学的酸素要求量)の定量 ・定量分析(酸化還元滴定):過マンガン酸カリウム消費量による環境水中の有機物の定量 ・簡易分析:簡易式CODメータによる環境水中の有機物の測定 5.データの整理とレポート指導 6.実験C. 八王子校舎周辺の大気中における大気中のガス濃度の測定 ・ガス検知管を用いたフィールド測定 7.データの整理とレポート指導,学習内容の振り返り
<準備学習> ・必ず実験の前までにテキストを熟読し,前講義の内容を復習しておくこと. ・ノートには実験手順をフローチャートにまとめておくこと. ・使用する試薬,機器について調査しておくこと.
- <成績評価方法>
- 各実験のノート・レポート評価,受講態度を踏まえて評価する.定期試験は行わない.
到達目標に照らして,6段階のGrade(A+, A, B, C, D, F)で評価し,D以上の者を合格とする.
- <教科書>
- 2016年度版 工学院大学先進工学部環境化学科「環境分析実験テキスト」
授業初回(ガイダンス時)に配布する.
- <参考書>
- 指定参考書なし.
- <オフィスアワー>
- 水曜日 17時30分〜18時30分 (7号館104号室)
- <学生へのメッセージ>
- ・全時間,無遅刻・無欠席が基本となるため,健康には十分留意すること.
・病欠などやむを得ない理由で欠席する場合は,必ず授業開始までに連絡すること.
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