2016年度工学院大学 先進工学部環境化学科
幾何学II(Geometry II)[4N32]
2単位 菊田 伸 准教授
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 線形代数3, 4の講義で固有値・固有ベクトルについて扱っているが, 時間が十分といえず幾何学への応用まで至らないようである. 本科目はそれを補い, 線形代数と微分積分の理解を深めることが目標である。主な授業のねらいは
1. 2次・3次行列の行列式, 固有ベクトル, 固有値の幾何学的な意味を理解する. 2. 2次・3次行列の対角化する. 3. 対角化を用いて, 二次曲線・曲面を標準化する. 4. 対角化を用いて, 線形連立一次方程式に対する解軌道の概形を描く.
- <受講にあたっての前提条件>
- 微分, 線形代数1, 2を履修する.
- <具体的な到達目標>
- 1. 2次・3次行列の行列式, 固有ベクトル, 固有値を計算できる.
2. 2次・3次行列の対角化できる. 3. 二次曲線・曲面を標準化し, その概形が描ける. 4. 線形連立一次方程式に対する解軌道の概形が描ける.
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 一次変換と行列について解説する.
準備学習:線形代数学の講義の内容を復習し,関連する問題を解いておくこと.
2. 一次変換の例(回転, 反転, 対称移動など)について解説する. 準備学習:前回学習した内容を復習し,関連する問題を解いておくこと.
3. 行列式について解説する. 準備学習:前回学習した内容を復習し,関連する問題を解いておくこと.
4. 固有値と固有ベクトルについて解説する. 準備学習:前回学習した内容を復習し,関連する問題を解いておくこと.
5. 対角化について解説する. 準備学習:前回学習した内容を復習し,関連する問題を解いておくこと.
6. 行列の指数関数について解説する. 準備学習:前回学習した内容を復習し,関連する問題を解いておくこと.
7. 2次曲線の標準化について解説する. 準備学習:前期学習した線形代数の内容を復習し,関連する問題を解いておくこと.
8. 2次曲線の標準化(続き)について解説する. 準備学習:前回学習した内容を復習し,関連する問題を解いておくこと.
9. 2元連立1次常微分方程式の例(振動, 生態系の共存関係)について解説する. 準備学習:前回学習した内容を復習し,関連する問題を解いておくこと.
10. 2元連立1次常微分方程式の解法と解軌道について解説する. 準備学習:前回学習した内容を復習し,関連する問題を解いておくこと.
11. 2元連立1次常微分方程式の解法と解軌道(続き)について解説する. 準備学習:前回学習した内容を復習し,関連する問題を解いておくこと.
12. 2次曲面の標準化について解説する. 準備学習:前回学習した内容を復習し,関連する問題を解いておくこと.
13. 2次曲面の標準化(続き)について解説する. 準備学習:前回学習した内容を復習し,関連する問題を解いておくこと.
14. これまでの内容をまとめ, また発展した関連する話題を提供する. 準備学習:期末試験で解けなかった問題の解き方を考えておくこと.
- <成績評価方法>
- 試験期間に実施する期末試験100%. 到達目標に照らして, 6段階のGrade(A+, A, B, C, D, F)で評価し, D以上の者に単位を認める.
- <教科書>
- 指定教科書は無いが, 授業で使用している微分積分・線形代数の教科書は役に立つと思う.
- <参考書>
- ・入門線形代数 三宅 敏恒 著 (培風館)
・線形代数学 — 初歩からジョルダン標準形へ 三宅 敏恒 著 (培風館) ・理工系のための線形代数 高木 悟 他 著 (培風館) ・なっとくする微分方程式 小寺 平治 著 (講談社)
- <オフィスアワー>
- 金曜日4時限目(八王子校舎総合教育棟01E-312室)
それ以外でも, メールで約束の上で対応可.
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