2016年度工学院大学 先進工学部環境化学科

安全化学(Safety in the Chemical Laboratory)[3A28]

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1単位
山田 昌治 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
川井 忠智 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
皆さんは「化学」に関心をもって入学され、「化学」に夢をもって日々努力されていると思います。その夢を達成するためには、基礎学力・応用力が必要ですが、大前提として安全に化学に取り組む必要があります。「安全化学」では「化学」の基礎知識を学ぶとともに、「化学物質」のもつ危険性、取り扱い上の注意を理解していただきます。また、これからカリキュラムの中で各種化学実験科目がありますが、これらを安全に行うための基礎知識を習得していただきます。

<受講にあたっての前提条件>
特になし

<具体的な到達目標>
(1)基本的な「化学物質」の特性、危険性、取り扱い上の注意事項を理解できる。(2)化学実験を安全に遂行できる。

<授業計画及び準備学習>
1.総論:安全化学の基礎
化学物質の性質(危険性)、化学反応の性質(危険性)、化学物質への暴露と健康影響、
化学物質の環境影響
【準備学習】「安全の手引き」を読んでおくこと

2.安全化学と法令
毒物及び劇物取締法、内分泌かく乱化学物質、GHS、PRTR、石綿、水銀、バイオ関連物質
【準備学習】「毒物及び劇物取締法」はどのような法令であるか、についてインターネットなどで予習しておくこと

3.化学プロセスの安全(温度、圧力)、貯蔵、廃棄
【準備学習】ガソリン、アンモニアの製造方法を調べておくこと

4.化学実験の安全
安全な実験のための心得、化学実験時の服装(実験着、保護眼鏡など)、バーナーの取り扱い、ガラス器具の扱い、試薬の取り扱い、火気取り扱い中の注意事項(火傷、爆発、火災)、
【準備学習】「安全の手引き」の化学実験の箇所を熟読しておくこと

5.事例研究:大規模化学事故
世の中で行っている大規模化学事故を精査し、原因、予防、対策などについて学ぶ。
【準備学習】インターネットなどを利用して過去に起こった大規模化学事故を1件挙げて、経緯、被害状況、原因の究明になどについてまとめておくこと

6.事例研究:グループ討論
受講生を数グループに分け、グループごとに安全化学についてのテーマを与え、グループ討議を行い、まとめる。講義の後半でグループごとに発表をする。

7.学習のふりかえり

<成績評価方法>
毎回実施する小テストおよび後半で実施するプレゼンテーション内容で評価する。
Grade D以上の者に単位を認める。

<教科書>
工学院大学(編)「安全の手引き」

<参考書>
研究実験施設・環境安全教育研究会(編)「研究室に所属したらすぐ読む 安全化学実験ガイド (KS化学専門書)」講談社 ISBN978-4-0615-4366-9

<オフィスアワー>
山田:講義の後、教場で
川井:水曜日2時限目 八王子5-203

<学生へのメッセージ>
「化学」はプラスの側面だけではなく、マイナスの側面ももっています。このことを理解して、応用化学の専門家になるための「安全」についてしっかり学びましょう。


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