2016年度工学院大学 先進工学部環境化学科

有機化学II(Organic Chemistry II)[2A24]

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2単位
安井 英子 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
有機合成化学で重要な点は2つある。1つ目は、炭素−炭素結合を作ることである。2つ目は、必要な官能基をそろえる事である。この2点の基礎的事項を学ぶ。そこで、基本的な炭素−炭素結合形成法を学び、官能基を見分け、官能基同士の関係性を理解することを目指す。

<受講にあたっての前提条件>
有機化学Iを習得していること。

<具体的な到達目標>
官能基を見分けることができる。
極性反応機構を用いて反応を説明することができる。

<授業計画及び準備学習>
1、有機化学Tの復習
2、立体化学
3、ハロゲン化アルキル(1)
  求核置換反応について学ぶ
4、ハロゲン化アルキル(2)
  脱離反応 について学ぶ
5、アルコール・フェノール・エーテル(1)
6、アルコール・フェノール・エーテル(2)
7、アルデヒド・ケトンの化学(1)
  カルボニル基への付加反応を学ぶ
8、アルデヒド・ケトンの化学(2)
  アルデヒド、ケトンの等価体を学ぶ
9、カルボン酸誘導体の反応(1)
  カルボン酸誘導体の付加脱離反応について学ぶ
10、カルボン酸誘導体の反応(2)
   カルボン酸誘導体間での反応性の違いを理解する
11、カルボニル化合物の化学(1)
   エノラートの生成からアルドール反応まで
12、カルボニル化合物の化学(2)
   クライゼン縮合
13、定期試験
14、学習内容の振り返り

<成績評価方法>
授業にきちんと出席することが成績評価の前提である。
授業内実施の確認テストで平常点を算出すると共に、試験期間に授業内容すべてを範囲とする学期末試験を実施する。(平常点、定期試験の評価割合は1:9とする)
A+〜Fの6段階評価でD以上の者を合格とする。

<教科書>
第6版 マクマリー 有機化学概説(東京化学同人)

<参考書>
特に指定しないが、各自分かりやすい参考書を探すとよい。

<オフィスアワー>
月、水、土曜日の2,3,4限
17号館306室

<学生へのメッセージ>
有機化学の反応を極性反応機構で説明することができると、様々な分野に応用できます。一度訓練しておくと、いずれ役に立つと思います。


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