2016年度工学院大学 先進工学部環境化学科

経済学A(Economics A)[1A39]

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2単位
吉田 賢一 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
人間を含め如何なる生物も生存(していること、しつづけること)を前提条件とする。経済とは生存のための手段である衣・食・住3つの基本要素を生産・獲得する行為の総体であり、社会の土台(下部構造という)をなすものである。経済学とは、経済というものがどのようなメカニズム・法則で成り立っているのかを科学する学問である。この講義では、経済学一般について、基本的な具体例をあげながら概説し、以下の到達項目を達成する。
1.経済の基本骨格を知る。
2.経済の基本現象について、その背後にある法則性を理解する。

<受講にあたっての前提条件>
1.特別の専門的知識は要求しない。
2.新聞などに出ている経済用語を抽出すること。
3.毎回キチンと出席し、新たな知識の吸収に努めること。

<具体的な到達目標>
社会に出たとき、これぐらいの経済知識は身につけて行って欲しいとの気持ちで講義する。

<授業計画及び準備学習>
1. イントロダクション
2. 経済学(Economics)とは経済科学(Economic Science)である
3. 消費者のbehavior、生産者のbehavior
4. 需給変動と価格変化、市場の均衡
5. 経済史上における3つの発展段階――生産様式(mode of production)の歴史的変遷
6. 市民革命(civil revolution)と前古典派経済学(preclassical economics)
7. 産業革命(industrial revolution)と古典派経済学(classical economics)
8. 独占資本(monopoly capital)の成立と経済学の変容
9. 国民所得(national income)とは何か
10. 金融市場(financial market)と金融政策(monetary policy)
11. 財政制度(fiscal system)と財政政策(fiscal policy)
12. 日本経済を取り巻く最近の諸問題
13. 国際経済における最近の諸問題
14. 人類の未来についての覚え書――市場メカニズムの功罪、経済システムと生態系(ecological
  system)の衝突、その他

<成績評価方法>
講義にキチンと出席・聴講し学期末の筆記試験(論述形式)を受けていることが前提。60点以上と判断した者に単位を認定する。成績評価方法および水準の詳細については第1回目の講義時に説明するので、必ず出席し概要把握に努めること。

<教科書>
吉田賢一著『経済学概論』(学文社)生協割引で(3000×0.9+税)円。

<参考書>
講義中に適宜指示する。

<オフィスアワー>
講義の前後、講師室(八王子校舎1号館1階の講師室)にて。

<学生へのメッセージ>
単位とは「勝ち取る」ものであって、「貰う」ものではない。試験答案の叙述内容から、キチンと出席・聴講していたか否かも判断される。どうせ履修するのなら、飽くまでも「自分の将来のため」と前向きに考え、内容を充分に我がものとするよう臨むこと。場合によっては毎回のように課題をだし、次回に回収する。次々回提出は認めない。

<備 考>
出来るだけシラバスに添って講義を進めるが、あくまでも「予定」であり、上記「授業計画」の番号が講義回数と正確に一致するとはかぎらない。


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