2016年度工学院大学 先進工学部環境化学科

生物化学(Biological Chemistry)[2230]

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2単位
大野  修 准教授  
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
1年次の学生が、生物を理解するためには有益と思われる基礎的な内容について、主に化学的な側面から解説します。化学を通して生命科学の面白さを実感し、生命の奥深さを知っていただきたい。

<受講にあたっての前提条件>
高校レベルでの化学が身に付いていること。高校レベルの生物を受講していることが望ましいが、必須ではない。

<具体的な到達目標>
生命の主役はタンパク質で,そのシナリオは遺伝子 DNA に塩基配列の形ですべて書かれています。学生が、DNA の遺伝情報が mRNAに転写され,タンパク質に翻訳され,機能を発揮するまでの概要を理解できること。

<授業計画及び準備学習>
1回目  ガイダンス
 生物化学の授業に関する注意
 シラバスの説明
 生物化学の紹介
2回目 アミノ酸の構造と機能
 タンパク質を構成するアミノ酸について
3回目 タンパク質の構造 I 
 タンパク質の重要性
 タンパク質の一次構造について
 タンパク質の形を決める相互作用
4回目 タンパク質の構造II
 タンパク質の高次構造と機能について
 タンパク質の変性とは何か、その機構と利用など
5回目 酵素
 酵素の分類、構造、性質そして利用
6回目 酵素の制御
 酵素の調節と様々な阻害
7回目 タンパク質の機能
 さまざまなタンパク質
8回目 核酸
 核酸 (DNA と RNA) の構造
9回目 複製・転写
 DNA 、RNAの生合成
10回目 翻訳
 タンパク質の合成
 遺伝情報の発現とその調節
11回目 代謝とエネルギー
 ATP
 代謝
12回目 炭水化物とその代謝
 単糖、二糖、多糖
13回目 脂質と細胞膜
 脂質の構造
 細胞膜
14回目 授業内容の振り返り

<準備学習>
準備学習は教科書の指定箇所を通読すること。

<成績評価方法>
1. 成績評価は、中間試験および定期試験の成績で評価する。Grade D以上の者に単位を認める。
2. 定期試験での資料等の持ち込みは一切不可。

<教科書>
マクマリー・生物有機化学 生化学編
菅原二三男 監訳
出版社: 丸善; 第4版

<参考書>
「ヴォート 基礎生化学 (第4版)」 Donald Voet (著), Charlotte W. Pratt (著), Judith G. Voet (著), 東京化学同人

<オフィスアワー>
オフィイスアワー:火曜日13時から15時
場所:12-111号室
会議や出張で不在の場合があるので、事前に連絡することを推奨する。
電子メールのアドレスは st13515@ns.kogakuin.ac.jp である。

<学生へのメッセージ>
生物化学の扱う領域は広いですが、エッセンスを聞いて全体の理解に繋げることが可能です。
私達の生活にも関わる重要な分野でもありますので、楽しみながら勉学しましょう。


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