2016年度工学院大学 先進工学部応用化学科
△政治学B(Political Science B)[1K48]
2単位 明田川 融 非常勤講師
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | ◎ | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 近年、アメリカと日本との外交関係を軸に、第二次大戦後の日本を検証しなおす『戦後史の正体』(孫崎享〔まごさき・うける〕著、創元社、2012〔平成24〕年)という本や、『仮面の日米同盟』(春名幹男著、文藝春秋、2015〔平成27〕年)という本が刊行され、多くの人によって読まれました。それらになぞらえるというわけではありませんが、「竹島」・尖閣・北方といった領土問題、TPP締結、日米同盟強化、北朝鮮による核・事実上のミサイル開発問題、歴史認識問題、慰安婦問題などが注目を集めるこの時期、私たち(もちろん学生も含まれる)がこれら日本外交の「仮面」をはぎ取って、その「正体」をとらえ直す作業を行いたいと考えています。
- <受講にあたっての前提条件>
- 学生は、少なくとも、北東アジア諸国(中国・韓国・いわゆる北朝鮮〔朝鮮民主主義人民共和国〕・ロシア)および米国と日本との関係がどのような具合になっているのか関心をもっておくことが望ましい。
- <具体的な到達目標>
- 学生は、(1)日本が上記北東アジア諸国および米国との間で抱える懸案事項や問題を理解し、(2)それらの国々と良好な関係を築いていくにはどうすればよいのか、自分なりに考えられるようになること。
- <授業計画及び準備学習>
- おおむね以下の項目にそって授業を進めていく予定です。
1.ガイダンス(ならびに次回授業使用プリント配布。以下、おなじ) 2.終戦への外交 準備学習:前回授業時に配布したプリントを熟読し、問題点を抉出し、質問を整理しておくこと 3.占領「外交」 準備学習:前回授業時に配布したプリントを熟読し、問題点を抉出し、質問を整理しておくこと 4.講和を求める「外交」 準備学習:前回授業時に配布したプリントを熟読し、問題点を抉出し、質問を整理しておくこと 5.核兵器・原子力をめぐる外交 準備学習:前回授業時に配布したプリントを熟読し、問題点を抉出し、質問を整理しておくこと 6.「自主」を模索する外交 準備学習:前回授業時に配布したプリントを熟読し、問題点を抉出し、質問を整理しておくこと 7.高度成長と外交 準備学習:前回授業時に配布したプリントを熟読し、問題点を抉出し、質問を整理しておくこと 8.沖縄「復帰」をめぐる外交 準備学習:前回授業時に配布したプリントを熟読し、問題点を抉出し、質問を整理しておくこと 9.「龍」(中国)と「鷲」(米国)との間の外交 準備学習:前回授業時に配布したプリントを熟読し、問題点を抉出し、質問を整理しておくこと 10.「安保」から「同盟」への外交 準備学習:前回授業時に配布したプリントを熟読し、問題点を抉出し、質問を整理しておくこと 11.冷戦終焉期の外交 準備学習:前回授業時に配布したプリントを熟読し、問題点を抉出し、質問を整理しておくこと 12.領土問題の外交 準備学習:前回授業時に配布したプリントを熟読し、問題点を抉出し、質問を整理しておくこと 13.「自由化」の外交 準備学習:前回授業時に配布したプリントを熟読し、問題点を抉出し、質問を整理しておくこと 14.学習内容の振り返り 準備学習:前回授業時に配布したプリントを熟読し、問題点を抉出し、質問を整理しておくこと 15.学習成果の確認(試験=定期試験期間に実施)
- <成績評価方法>
- 定期試験70%、平常点(出席状況など)30%。
- <教科書>
- これといった1冊の教科書は使用しません。適宜にプリントなどを配布します。
- <参考書>
- 授業のなかで適宜に提示します。
- <オフィスアワー>
- 授業がある月曜日の14時50分ごろ〜15時00分ごろ(講師控室にて)。
- <学生へのメッセージ>
- 教員から一方的に「正解」を教わるというのではなく、正解と呼べるものがあるのか無いのかもわからない問題について教員と一緒に考えるという姿勢で授業に臨んでほしいと思います。
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