2016年度工学院大学 先進工学部生命化学科
△有機化学III(Organic Chemistry III)[5A24]
2単位 松野 研司 教授
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | ○ | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 有機化学における重要分野であるカルボニル化合物の物理化学的性質、合成、反応性を理解・習得する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 有機化学TおよびUを受講し、本講義前に復習していること。
有機化学が嫌いでないこと。
- <具体的な到達目標>
- ・ケトンとアルデヒドの合成法を具体的に挙げることができる。
・カルボニル基への求核付加反応がなぜ起こりやすいかを説明できる。 ・カルボン酸誘導体(酸塩化物、酸無水物、エステル、アミド)の合成法を具体的に挙げることができる。 ・カルボン酸誘導体への付加脱離反応について説明できる。 ・カルボン酸誘導体(酸塩化物、酸無水物、エステル、アミド)の反応性の違いを説明できる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.カルボニル基の構造的特徴、各種官能基の特徴
2.アルデヒド・ケトンの構造および性質 3.Grignard反応、アセタール、アルデヒド・ケトンの合成 4.アルデヒド・ケトンの誘導体(イミン、オキシム、ヒドラゾン) 5.アルデヒド・ケトンの反応(Wittig反応) 6.復習T 7.カルボン酸の性質・反応・合成 8.カルボン酸誘導体の反応形式、酸塩化物と酸無水物の反応と合成 9.エステルおよびアミドの反応と合成 10.エノール・エノラートの化学 11.Aldol反応 12.Claisen縮合、Dieckmann縮合、Michael付加 13.復習U 14.学習内容の振り返り 15.学習成果の確認(試験)
- <成績評価方法>
- 試験期間中に授業内容すべてを範囲とした学期末試験を実施し、A+〜Fの6段階評価でD以上の者を合格とする。
- <教科書>
- マクマリー有機化学概説 第6版
東京化学同人
- <参考書>
- 【上級者レベル】ボルハルト・ショアー現代有機化学(第6版)[下]化学同人
【初級者レベル】山口 泰史 著 大学生のための有機反応問題集 三共出版
- <オフィスアワー>
- いつでもどうぞ(ただし、在室していても対応できない時もあるため、事前に電話またはe-mailで都合を確認するのが望ましい)。
- <学生へのメッセージ>
- カルボニル化合物に関する有機化学は、この先、諸君が創薬化学を始めとした専門科目を学ぶ上で、極めて重要な基礎的知識です。この内容を自分のものにすることで、将来の進路の選択肢が広がります。
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