2016年度工学院大学 先進工学部生命化学科

生命分析化学実験(Experiments of Analytical Chemistry for Chemistry and Life Science)[4D32]

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1単位
山田 昌治 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
石黒 慎一 非常勤講師  
小山 文隆 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
阿相 英孝 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
樫村 昭徳 非常勤講師  
山口 和男 講師  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
物質を正しく理解するには、何らかの方法で分析して物質の情報を得る必要がある。このため、本実験では、基礎的な器具の取り扱い方法、標準溶液の調製とその標定の方法、さらに化学量論的な考え方を習得することを目標とする。

<受講にあたっての前提条件>
応用化学基礎実験を履修していること。

<具体的な到達目標>
1. 有効桁、精度、正確さの意味を理解し、測定容器の正しい使い方を習得する。
2. 標準溶液について理解し、その標定方法を習得する。
3. 化学反応から当量関係を理解し、測定原理を習得する。
4. 分析装置の原理や操作方法を習得する。
5. 測定結果の解析法を習得する。

<授業計画及び準備学習>
この実験では、初回に各実験項目の背景と概略説明を行う。その後、班分けを行い、班ごとに異なる実験を日毎に順次行う。実験終了後は、レポートを作成し必ず提出すること。以下に、実験項目とその簡単な内容を示す。実験ノートを準備し、事前にテキストを読み予習すること。
1. 実験講義(ヨウ素滴定、キレート滴定、原子吸光、酸化還元滴定、電位差分析)
2.「ヨウ素滴定」:チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定することによってオキシドール中の過酸化水素 濃度を求める。
3.「キレート滴定」:水道水やミネラルウオーターなどの水中のカルシウムイオン,マグネシウム イオンをキレート滴定から求め,その硬度を求める。
4.「原子吸光分析」:分析方法の原理を理解し、未知試料中3価鉄イオンの含有量を求める。
5.「酸化還元滴定」:過マンガン酸カリウム溶液で滴定することによって粉末試料中2価鉄の含有量を求める。
6. 「電位差分析」:pHメーターの正しい使い方を学び、酢酸の解離定数を求める。
7. プレゼンテーション演習
前の週の担当実験を題材としてグループごとにまとめ、時間内にプレゼンテーションを行う。

<成績評価方法>
すべて出席を前提とし、実験項目ごとに提出するレポート評価、実験ノート評価を総合して評価する。A〜Fの6段階のGradeで評価 し、D以上の者に単位を認める。レポートの提出遅れは減点する。実験に出席していても、その回のレポートが未提出の場合には欠席扱いとする。無断欠席は履修放棄とみなし、未履修扱いとする(講義日、レポート討論日の欠席も含む)。

<教科書>
分析化学実験テキスト

<参考書>
長島珍男:工学のための分析化学,サイエンス社(2004)ISBN:7819-1054-8

<オフィスアワー>
山田:実験日の実験終了後、実験室ないし17号館257室で対応する。
阿相:水曜日 17:30-19:15 17号館255室

<学生へのメッセージ>
実験の前には、必ず予習を行って実験がスムーズに進むよう準備すること。また、実験結果は必ず実験 ノートに記し、実験終了後早めに整理しておくこと。


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