2016年度工学院大学 先進工学部生命化学科

有機化学演習(Practice of OrganicChemistr y)[2A21]

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1単位
南雲 紳史 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
大野  修 准教授  
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
学部の有機化学で習う反応の多くは極性反応である。極性反応の反応機構はたった5つの原理(ルール)から成立している。この科目では、5つのルールを使いこなすことで、反応物と試薬を見てどのような反応が進行するか予測する力を身に着ける。

<受講にあたっての前提条件>
有機化学Uの内容に関して、よく理解している事。講義期間中、教科書の1章から8章までの章末問題を自宅学習すること。

<具体的な到達目標>
5つのルールを利用して、様々な極性反応の反応機構を示すことができる。

<授業計画及び準備学習>
1.実力確認テスト(有機化学Uの範囲)
2.実力確認テストの解説
3.曲矢印の意味
  電子対の移動と形式電荷の変化(ルール1)
4.曲矢印を手掛かりに反応物から生成物を導く
5.反応物から生成物(中間体)への変化を曲矢印で示す
6.共鳴式の書き方(ルール5)
7.クラス分けテスト(有機化学演習のここまでの範囲および有機化学基礎、有機化学T、有機化学Uの範囲)
8.クラス分けテストの解説

以下、習熟度を基に二クラスに編成し、異なる内容の演習を行う。

***Aクラス***(ここまでの内容を十分に理解している)
9.結合開裂に関するルール(ルール2)と結合形成に関するルール(ルール3&4)
10.カチオン編(カチオンを経由する反応)
最外殻に空軌道を持つカチオンと持たないカチオン(異なるカチオン解消法)
11.アニオン編(アニオンを経由する反応)
ローンペアから結合形成へ、アニオンの種類と安定性
12.カルボニル基の基本的な反応
13.理解度の確認テスト
14.学習内容の振り返り

***Bクラス***(ここまでの内容の理解が不足している)
9.『マクマリー有機化学概説』4章の章末問題
10.『マクマリー有機化学概説』5章の章末問題
11.『マクマリー有機化学概説』7章の章末問題
12.『マクマリー有機化学概説』8章の章末問題
13.理解度の確認テスト
14.学習内容の振り返り

<成績評価方法>
授業にきちんと出席することが成績評価の前提。
演習問題の取り組み内容 60%
クラス分けテスト・理解度の確認テスト 40%
A+〜Fの6段階評価でD以上の者を合格とする。

<教科書>
マクマリー有機化学概説(東京化学同人)

<参考書>
マクマリー有機化学(上,中, 下) 第6版(東京化学同人)

<オフィスアワー>
<オフィスアワー>火曜日午後、後期水曜日、木曜日(17号館357号室)

<学生へのメッセージ>
有機反応機構を使いこなせるようになれば、必ず有機化学が好きになる。


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