2016年度工学院大学 先進工学部生命化学科
○生化学I(Biochemistry I)[5326]
2単位 今村 保忠 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | ○ | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 生化学とは、生物あるいは生命現象について、物質を基礎にして化学的に理解する学問である。講義では、生体を構成する水、アミノ酸,糖質、脂質、タンパク質、核酸についてその構造と機能について基本的知識を学び、同時に遺伝情報や生体膜、酵素の高次機能について理解を深める。
- <受講にあたっての前提条件>
- 高校までの化学の基本的な知識を修得していることを前提とします。生命化学科の生命化学概論を受講すること。
- <具体的な到達目標>
- 1)生体物質の化学的性質を理解すること
2)生体高分子の構造と機能を理解すること 3)生体膜の生理学的機能、触媒としての酵素の特性を理解すること
- <授業計画及び準備学習>
- 1.生命の化学
準備学習:テキスト第1章を通読しておくこと.生体分子の官能基と結合様式を理解する. 2.細胞の構造と構成物質 準備学習:細胞の構造について理解する. 3.生命と水,酸と塩基 準備学習:テキスト第2章を通読しておくこと.この時間には、「水素結合」および「疎水効果」という概念を理解すること. 4.ヌクレオチド,核酸,遺伝情報 準備学習:テキスト第3章を通読しておくこと.「二重らせん」構造を理解すること. 5.アミノ酸の構造と特性 準備学習:アミノ酸の構造とその分類法について理解すること. 6.ペプチドとタンパク質の構造 準備学習:テキスト第5章を通読しておくこと.αヘリックス、βシート、X線結晶解析について調べておくこと. 7.タンパク質の機能 準備学習:第7章のミオグロビン、ヘモグロビンの部分を通読しておくこと. 8. 中間テスト 9.糖質の構造と機能 準備学習:グルコースついて開環および閉環構造を理解しておくこと.糖タンパク質、特に血液型の部分を通読しておくこと. 10.脂質の構造と機能 準備学習:脂肪酸の構造を理解しておくこと. 11.生体膜の構成と機能 準備学習:流動モザイクモデルについて理解しておくこと. 12.酵素触媒 準備学習:活性化エネルギーとは何か、テキストを通読しておこう. 13.酵素反応とその調節 準備学習:アロステリック酵素とは何か、調べておくこと. 14.学習内容のふり返り
- <成績評価方法>
- 授業にきちんと出席することが成績評価の前提。授業内実施の確認テスト、宿題で平常点を算出する。学期の8週目にそれまでの授業内容を範囲とする中間試験と、試験期間に授業内容全てを範囲とする学期末試験を実施する。平常点、中間試験および期末試験のの評価の割合は2:3:5。A+〜Fの6段階評価でD以上のものを合格とする。
- <教科書>
- ヴォート「基礎生化学」田宮他訳(東京化学同人、第4版、2014年)
- <参考書>
- THE CELL 細胞の分子生物学 第5版 ALBERTS他著 中村桂子他訳 ニュートンプレス
- <オフィスアワー>
- 後期 金曜日 16:00 〜19:00,17号館355室。
- <学生へのメッセージ>
- 理解できないことがあったら,すぐに質問してください.
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