2016年度工学院大学 情報学部
○情報数学2(Information Mathematics 2)[5124]
1単位 橘 完太 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- 情報学を学ぶために必要な数学の基礎を学修する.
数学の基礎である関数、線形代数学の入門として,ベクトル,行列を学修する.
- <受講にあたっての前提条件>
- 授業計画にある項目に関係する高校時代の教科書,参考書を見直しておくこと.
リピート履修の場合は、情報数学3,4をすべて履修した者に限り受け入れる. リピート履修の場合は情報数学演習Iもリピートすること.
- <具体的な到達目標>
- 1. 関数について理解を深める.
2. 線形代数入門として,ベクトル,行列の代数的,幾何学的性質を理解し,特に変換作用素としての行列の性質を理解する.
- <授業計画及び準備学習>
- 1. ベクトルと演算
ベクトルとその演算について解説する. 準備学習:ベクトルに関する高校の教科書などを調べておくこと. 2. ベクトル成分とノルム ベクトルのノルムを説明し,射影や鏡像について解説する. 3. 行列 行列とその演算について解説する. 4. 変換行列 行列による線形変換,特に拡大縮小,反転,置換,回転,直交変換について解説する. 5. 複素平面 複素平面を導入し,複素数の絶対値や偏角を解説する.また,複素数の演算が複素平面上でどのような動きに対応するのか解説する. 6. ベクトル、行列、幾何、総括 ベクトルと行列、平面、空間についての補足と複素平面を振り返る *第2回から6回の準備学習:前回の復習をして出された問題を解くこと.また,講義ノート, プリントのうち,今回の授業内容に関する箇所を読んでおくこと. 7. 学習内容の振り返り 準備学習:期末試験で解けなかった問題の解き方を考えておく
- <成績評価方法>
- 補講期間あるいは試験期間に実施する定期試験100%。到達目標に照らして、6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し、D以上の者に単位を認める。但し、「情報数学演習I」で、対象となる課題に未提出、未受理(再提出指示があっても提出できてない)がある場合は、本科目もF評価とする。
- <教科書>
- 指定教科書なし.
講義ノートプリントを配布する.
- <参考書>
- 「理工系のための基礎数学」高木・長谷川・熊ノ郷共著 培風館 2015.
テーマによって,講義中に追加で紹介することもある.
- <オフィスアワー>
- 金曜日昼休みに八王子教員控え室にて質問等を受け付ける.
- <学生へのメッセージ>
- 1学年前期の必修であり,今後の基本となる大事な科目です.
また,数学は基礎からの積み重ねが必要な学問です.高校の数学に自信のない学生は,必ず学習支援センターに相談してください.ただし,講義の内容に関する質問は学習支援センターでなく,担当教員あるいはSA(Student Assistant)にしてください.
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