2016年度工学院大学 情報学部
情報数学演習II(Exercises in Information Mathematics II)[3220]
1単位 福田 一帆 准教授 長嶋 祐二 教授 [ 教員業績 JP EN ] 鈴木 幸太郎 非常勤講師
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 情報数学演習IIでは,情報数学3,4の授業の理解度を高め,実戦力を養うために,与えられた演習問題の解法の修得を目指します.
- <受講にあたっての前提条件>
- 情報数学1,2,情報数学演習Iの単位をすべて修得している者に限り受講可能とします.情報数学演習IIの受講にあたり必ず情報数学3または情報数学4もあわせて受講してください.
リピート履修の場合も,情報数学3または情報数学4もあわせて受講することを必須とします.
- <具体的な到達目標>
- 情報学への数学の応用として,RSA暗号およびフーリエ級数へ至るプロセスとその背景にある整数論,数列,無限級数について理解することを目指します.また,関係する定理の証明・演習問題の解法を修得することを目標とします.
- <授業計画及び準備学習>
- 以下の計画にしたがい,情報数学3,4の講義内容にあわせた演習問題を出題して解法を練習,解説します.毎回の準備学習として情報数学3,4の資料やノートを熟読しておくこと,第2回以降は前回の演習問題に解答できるようにしておくことをそれぞれ必須とします.
*各回の括弧内は情報数学3及び4との対応を表します. 1. 最小公倍数と最大公約数に関する演習問題を解く(3-1) 2. ユークリッドの互除法に関する演習問題を解く(3-2) 3. 一次不定方程式に関する演習問題を解く(3-3) 4. 合同式に関する演習問題を解く(3-4) 5. 素数,フェルマーの小定理に関する演習問題を解く(3-5) 6. RSA暗号に関する演習問題を解く(3-6) 7. 前半の学習内容の振り返り(3-7) 8. 数列に関する演習問題を解く(4-1) 9. 数列の収束に関する演習問題を解く(4-2) 10. 無限級数に関する演習問題を解く(4-3) 11. 無限級数の収束判定法に関する演習問題を解く(4-4) 12. べき級数に関する演習問題を解く(4-5) 13. フーリエ級数に関する演習問題を解く(4-6) 14. 学習内容の振り返り(4-7)
- <成績評価方法>
- 演習時間の応答および提出されたレポート課題のレベルを到達目標に照らして,6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し,D以上の者に単位を認めます.
但し,情報数学3,4がいずれも合格した時点で,この「情報数学演習II」の単位取得を認めます.
- <教科書>
- 教科書の指定はありません.授業資料を配布します.
- <参考書>
- 参考書の指定はありません.整数論と級数論の入門書を参考としてください.
- <オフィスアワー>
- 長嶋:授業後に教室で質問等を受け付けます.また,八王子校舎5号館505号室でも質問を受け付けます.
その他の教員:授業後に教室で質問等を受け付けます.
- <学生へのメッセージ>
- 講義を通して自分で問題を解き解決する力を身につけてください.
数学は基礎からの積み重ねが必要な学問です.高校の数学に自信のない学生は,本講義の受講前に必ず学習支援センターに相談してください.ただし,講義の内容に関する質問は学習支援センターでなく,担当教員にしてください.
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