2016年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科

オブジェクト指向設計論(Object-oriented Design)[2K08]

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2単位
チャン ジョ 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
オブジェクト指向プログラミング(Object-Oriented Programming, OOP)を中心にオブジェクト指向設計の基礎を学ぶ。
OOP言語であるJavaの構文、GUI (Graphical User Interface)などのライブラリの利用方法、統一モデリング言語(Unified Modeling Language, UML)の代表的な図を理解し、情報システム設計と管理の基礎を学ぶ。

<受講にあたっての前提条件>
1.「プログラミング基礎」「プログラミング基礎演習」「アルゴリズム基礎」「アルゴリズム基礎演習」の内容を理解し身につけていること。
2.「オブジェクト指向設計演習」を同時に履修すること。

<具体的な到達目標>
1.オブジェクト指向の基本的な考え方を理解できる。
2.オブジェクト指向を効果的に用いた基本的な設計を行える。
3.GUI ライブラリの適切な利用方法を理解できる。
4.基本的なUMLを理解できる。

<授業計画及び準備学習>
授業計画
1. Java の基本
  Javaの基本的な文法と、C言語との類似点や相違点を学ぶ。
2. Java の配列と入出力
  引き続き Java プログラミングの基本的な事項を学ぶ。
3. クラスの基本
  クラス、フィールド、メソッドとオブジェクトについて学ぶ。
4. クラスの利用
  設計におけるカプセル化の必要性、有用性を学ぶ。また、情報検索を用いて既存のライブラリの利用方法を学ぶ。
5. 継承
  クラスの継承と、スーパークラス、サブクラスの動作について学ぶ。
6. 抽象化とインターフェイス
  抽象メソッド、抽象クラス、およびその延長上にあるインターフェイスを学ぶ。
7. スレッド
  複数のスレッドを利用する並列プログラミングについて学ぶ。
8. 達成度の確認
  これまでの内容を振り返り、達成度を確認する。
9. GUI ライブラリの利用
  オブジェクト指向設計されている GUI ライブラリを利用するための基本的な考え方を学ぶ。
10. GUI ライブラリの応用
  比較的複雑な GUI クラスを利用することで、ライブラリの設計に対する理解を深める。
11. ネットワーク
  ネットワーク上の通信を行うライブラリの利用方法を学び、データベースの構築方法を理解する。
12. UMLの基本
  ユースケース図、クラス図、オブジェクト図を学ぶ。
13. UMLの動的な図
  動的な関係を記述するコミュニケーション図、シーケンス図を学ぶ。
14. 学習内容の振り返り
  これまでのまとめとして、基本的な課題をオブジェクト指向設計で解決する手法を学ぶ。

準備学習
各単元と対応する教科書の内容を予習する。サンプルコードと章末の練習問題を実際に入力・コンパイルして確認すること。
※自力で予習と課題に時間をかけて取り組んでも理解が不十分な場合は、必ずSAを利用すること。

<成績評価方法>
GPAの基準によって採点する
合格水準: 10程度のクラス・インターフェースで構成される簡単なソフトウェアをオブジェクト指向設計し、UMLで表現できること。オブジェクト指向設計された実用的なソフトウェアのコードを、リファレンスなどを用いて理解できること。

<教科書>
高橋麻奈「やさしいJava 第5版」
ISBN: 978-4797374766 出版社: ソフトバンククリエイティブ

<参考書>
Kathy Sierra (著) Head First Java 第2版 ―頭とからだで覚えるJavaの基本
出版社: オライリージャパン; 第2版 (2006/3/1) ISBN-10: 4873112796

高橋麻奈「やさしいJava オブジェクト指向編」
ISBN: 978-4797368550 出版社: ソフトバンククリエイティブ

高橋麻奈「やさしいJava 活用編 第4版」
ISBN: 978-4797374773 出版社: ソフトバンククリエイティブ

<オフィスアワー>
新宿キャンパス A1575, 金曜日16時-17時


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