2016年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

Linux[4B20]

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2単位
十山 圭介 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
Linuxを通してソフトウェアの実行環境や開発環境について基礎的な知識を得るとともに、オペレーティングシステムを構成する要素技術やそれらの考え方の理解を深める。

<受講にあたっての前提条件>
既習または並行して履修すべき科目は特にないが、コンピュータの仕組みについて基本的な項目、データ構造とプログラミングの基礎を理解していることを前提とする。
オペレーティングシステムの基礎に関する知識があることが望ましい。

<具体的な到達目標>
オペレーティングシステムを介してプログラムがコンピュータ上でどのように動作するかを理解できる。
オペレーティングシステムの基本的な概念がLinuxでどのように実現され、プログラムの開発でどのように利用されるかを理解できるようになる。

<授業計画及び準備学習>
準備として、参考書[3]および[4]の下記に示す関連部分を事前に読んでおくことが望ましい。
( 1)授業の概要と進め方について
   プログラムの実行やブート、OS(主にLinux)のインストールなどについてを含む)
( 2)オペレーティングシステム機能の概要、
   Linuxオペレーティングシステムとは
   [3]1章1−1、[4]第1章
( 3)Linuxの基本的な操作方法・コマンドについて
   [4]第3章、第4章
( 4)Linuxの基本構造・機能・デスクトップ環境について
( 5)ファイルシステム
   二次記憶装置を管理し、効率的に利用する方式について
   [3]第3章、第6章6−1、6−2、6−3
( 6)メモリ管理
   アドレス空間について、ページングによる仮想記憶の概念と機構について
   [3]第5章、第8章
( 7)プロセス管理について
   [3]第4章
( 8)I/Oシステムについて
( 9)シェルスクリプトと開発環境について
   [4]第9章
(10)アクセス制御とデータ保護、セキュリティについて
   [4]第8章
(11)並行プロセスとプロセス間通信
   複数のプロセスが並行して実行される環境での制御方式について
   [3]第7章
(12)ネットワーク、ファイル共有について
(13)学習成果の確認(試験)
(14)Linuxと組込みシステム、Linuxの開発について、学習内容の振り返り

<成績評価方法>
原則として、定期試験結果が60点以上で単位を認める。
余りに少ない出席数はそれだけで不可とする。

<教科書>
指定教科書なし。
講義資料で説明する。

<参考書>
[1] 並木美太郎 著「オペレーティングシステム入門」,サイエンス社,2012
[2] A. S. Tanenbaum 著,水野忠則 他 訳「モダンオペレーティングシステム 原書 第2版」,ピアソンエデュケーション,2004
[3] 電子情報通信学会 知識ベース「知識の森」7群3編「オペレーティングシステム」
http://www.ieice-hbkb.org/portal/doc_588.html
[4] 岡田賢治 他 著「Linux標準教科書(Ver.2.0.0)」,2012-10-01版,特定非営利活動法人エルピーアイジャパン,2012

<オフィスアワー>
授業の後で教場で。


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