2016年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

データベース論(Database Theory)[2H22]

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2単位
北山 大輔 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
Googleの検索システム,Amazonの商品推薦,銀行のATM,その裏ではデータベースの技術が重要な位置を占めている.本講義では,このようなデータベース技術の理論を学び,リレーショナルデータベースの操作言語であるSQLを習得する.また,SQLの演習を行うことで理解を深める.

<受講にあたっての前提条件>
特になし

<具体的な到達目標>
データベースの設計思想,データの結合演算等の基礎的な理論を身につける.
データベースの正規化理論を身につけ,整合性のあるデータベースの設計方法を身につける.
基本的なSQLを記述し,データベースの構築,検索が可能になる.

<授業計画及び準備学習>
講義においてデータベースの理論を学び,講義中に出す課題によってデータベースの設計・操作の習熟を目指す.
課題に関しては,次の講義で解説を行い,復習を兼ねる.
毎回の講義に際し,教科書の該当する章を熟読して望むこと.
理論に関しては講義資料,設計・操作に関しては講義中に示すWebページを参考に復習し,理解を進めること.

1. ガイダンス

2. データベースのための基礎理論(教科書p21-36)

3. リレーショナルデータモデル(教科書p37-46)
事前学習:第2回に指定した演習を行っておくこと

4. 射影演算とSQL(教科書p47-94)
事前学習:第3回に指定した演習を行っておくこと

5. 選択・結合演算とSQL(教科書p47-94)
事前学習:第4回に指定した演習を行っておくこと

6. リレーショナル代数とSQLによる高度な問い合わせ(教科書p47-94)
事前学習:第5回に指定した演習を行っておくこと

7. 正規化(教科書p95-110)
事前学習:第6回に指定した演習を行っておくこと

8. データモデリング(教科書p111-127)
事前学習:第7回に指定した演習を行っておくこと

9. データベース管理システム(教科書p128-145)
事前学習:第8回に指定した課題を行っておくこと

10. トランザクションと同時実行制御(教科書p146-162)
事前学習:第9回に指定した演習を行っておくこと

11. 障害時回復(教科書p163-175)
事前学習:第10回に指定した演習を行っておくこと

12.半構造データとXML,マルチメディアデータベース(教科書p176-211)

13. NOSQLデータベースとビッグデータ(教科書p212-235)

14. 学習内容の振り返り

<成績評価方法>
講義中に課題の提出を求める.成績は課題および定期試験の成績で判定する.
課題の提出が60%以上,定期試験の60点以上で合格とする.

<教科書>
データベース ービッグデータ時代の基礎ー,白鳥則郎 著,共立出版

<参考書>
データベース-活用のための基礎知識-,上島紳一,上田真由美 共著,昭晃堂

<オフィスアワー>
曜日:水曜日
時間:11:05〜12:50
居室:A2473

<学生へのメッセージ>
データベースは業務システムでも必ずと言っていいほど使われ,プログラム言語と連携して用いることも多々あリます.この講義は,なるべく演習に近い事を取り入れて,実践的に行うことを考えており,非常に大変な講義になると思います.その分,社会に出てから皆さんの力になると信じて講義を行いますので,楽しく学んで下さい.


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