2016年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科
データベース論(Database Theory)[2H22]
2単位 北山 大輔 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- Googleの検索システム,Amazonの商品推薦,銀行のATM,その裏ではデータベースの技術が重要な位置を占めている.本講義では,このようなデータベース技術の理論を学び,リレーショナルデータベースの操作言語であるSQLを習得する.また,SQLの演習を行うことで理解を深める.
- <受講にあたっての前提条件>
- 特になし
- <具体的な到達目標>
- データベースの設計思想,データの結合演算等の基礎的な理論を身につける.
データベースの正規化理論を身につけ,整合性のあるデータベースの設計方法を身につける. 基本的なSQLを記述し,データベースの構築,検索が可能になる.
- <授業計画及び準備学習>
- 講義においてデータベースの理論を学び,講義中に出す課題によってデータベースの設計・操作の習熟を目指す.
課題に関しては,次の講義で解説を行い,復習を兼ねる. 毎回の講義に際し,教科書の該当する章を熟読して望むこと. 理論に関しては講義資料,設計・操作に関しては講義中に示すWebページを参考に復習し,理解を進めること.
1. ガイダンス
2. データベースのための基礎理論(教科書p21-36)
3. リレーショナルデータモデル(教科書p37-46) 事前学習:第2回に指定した演習を行っておくこと
4. 射影演算とSQL(教科書p47-94) 事前学習:第3回に指定した演習を行っておくこと
5. 選択・結合演算とSQL(教科書p47-94) 事前学習:第4回に指定した演習を行っておくこと
6. リレーショナル代数とSQLによる高度な問い合わせ(教科書p47-94) 事前学習:第5回に指定した演習を行っておくこと
7. 正規化(教科書p95-110) 事前学習:第6回に指定した演習を行っておくこと
8. データモデリング(教科書p111-127) 事前学習:第7回に指定した演習を行っておくこと
9. データベース管理システム(教科書p128-145) 事前学習:第8回に指定した課題を行っておくこと
10. トランザクションと同時実行制御(教科書p146-162) 事前学習:第9回に指定した演習を行っておくこと
11. 障害時回復(教科書p163-175) 事前学習:第10回に指定した演習を行っておくこと
12.半構造データとXML,マルチメディアデータベース(教科書p176-211)
13. NOSQLデータベースとビッグデータ(教科書p212-235)
14. 学習内容の振り返り
- <成績評価方法>
- 講義中に課題の提出を求める.成績は課題および定期試験の成績で判定する.
課題の提出が60%以上,定期試験の60点以上で合格とする.
- <教科書>
- データベース ービッグデータ時代の基礎ー,白鳥則郎 著,共立出版
- <参考書>
- データベース-活用のための基礎知識-,上島紳一,上田真由美 共著,昭晃堂
- <オフィスアワー>
- 曜日:水曜日
時間:11:05〜12:50 居室:A2473
- <学生へのメッセージ>
- データベースは業務システムでも必ずと言っていいほど使われ,プログラム言語と連携して用いることも多々あリます.この講義は,なるべく演習に近い事を取り入れて,実践的に行うことを考えており,非常に大変な講義になると思います.その分,社会に出てから皆さんの力になると信じて講義を行いますので,楽しく学んで下さい.
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