2016年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科
ソフトウェア設計法I(Software Design Methodology I)[2B16]
2単位 位野木 万里 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- 私たちの生活にとり必要不可欠な存在となったソフトウェアを,製品として開発する観点から,必要な基礎知識を習得することを目標とする.
- <受講にあたっての前提条件>
- プログラミング科目の単位を取得していること.
- <具体的な到達目標>
- 製品ソフトウェア開発を行う上での用語,手法,表記方法を理解し説明できる.
- <授業計画及び準備学習>
- 以下の項目に沿って講義を進める.場合によっては順番が前後することもあるが,その場合は事前に告知する.各単元名がそのままキーワードとなっている.事前学習準備として,教科書の該当箇所を熟読し,基礎知識を得て講義に望むこと.
1.ガイダンス:ソフトウェア工学,オブジェクト指向 2.開発方法論、開発プロセスと工程成果物、UML 3.開発成果物とモデリングツール 4.要求分析:ユースケース、シナリオ 5.要求定義:ソフトウェア要求仕様書(SRS) 6.設計:機能、データ、画面、帳票 7.設計:アーキテクチャ、振る舞い、状態遷移 8.設計:共通化、差分、論理と物理 9.プログラム設計・実装 10.テスト:単体、結合、システム、ユーザ検証テスト 11.プロジェクト管理と保守・運用 12.ソフトウェア製品開発プロセス実践演習 13.ソフトウェア製品開発プロセスレビュー実践演習 14.学習内容の振り返り
- <成績評価方法>
- 講義中に演習課題を実施し,その結果をレポートとして提出する.試験期間中に試験を実施する.レポートと期末試験の評価割合は1:1.レポートと期末の総点の60%以上で合格とする.
- <教科書>
- 高橋直久,丸山勝久:情報工学レクチャーシリーズ ソフトウェア工学,森北出版,2010
- <参考書>
- 指定参考書なし
- <オフィスアワー>
- 火曜日:16:30〜17:40 新宿校舎A-2315(高信頼ソフトウェア開発工学研究室)
- <学生へのメッセージ>
- 単にプログラムを作成することと,製品ソフトウェアを工業的に構築することの違いをしっかり習得していただきたいと思います.製品ソフトウェアを工業的に構築するのは大変難しいことですが,家を建てる,家電を生産するなどの別の製品開発のアナロジーを適用すると,その違いが分かるようになると思います.
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