2016年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

情報処理演習(Exercises in Computer Literacy)[5N19]

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1単位
山崎 浩之 講師  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
プログラミングの基礎的な内容について講義と演習を行う。プログラミングにより実現できるコンピュータの活用方法について多くの例題を通じて学ぶ。与えられたプログラムの処理の流れを読み取り理解すること,やさしい問題を解決するプログラムを自ら考案して作成できることを目標とする。

<受講にあたっての前提条件>
情報処理入門の履修を前提とする。論理的,数学的な思考力が重要である。

<具体的な到達目標>
1. プログラミングの基本的な文法を理解する。
2. プログラミングに必要な基礎的なアルゴリズムを理解する。
3. 基本的で短いプログラムを読んでその機能が理解できる力を身につける。
4. 簡単な課題をプログラムを作成して解決する能力を身につける。

<授業計画及び準備学習>
1. Excel VBAの基本操作、変数の種類
  後期の授業内容と成績評価について説明する。
  教科書第1章・第2章のサンプルプログラムを例に、Excel VBA環境の使い方を練習する。
  準備学習:教科書第2章を熟読する。

2. 四則演算と条件判断文
  準備学習:教科書第3章を熟読する。

3. 繰り返し文による反復(1)
  準備学習:教科書第4章を熟読する。

4. 繰り返し文による反復(2)
  典型的な反復処理を練習する。
  数列の計算(合計)・冪乗根の近似値(収束)・覆面算(探索)
  準備学習:教科書第4章の章末問題を解く。

5. プロシージャ
  SubプロシージャとFanctionプロシージャ
  準備学習:教科書第5章を熟読する。

6. 前半のまとめ
  前半(第1〜5章)の内容について身についているか、模擬試験形式で確認する。
  プロシージャの応用(課題の制作)。
  ワークシートからFunctionプロシージャを呼び出す。
  準備学習:前半の内容について疑問があれば質問できるよう整理しておく。

7. 配列とワークシートの利用
  配列とセルの共通点・相違点に焦点をあてて解説する。
  準備学習:教科書第9章前半を熟読。教科書第6章前半を熟読する。

8. ワークシートの活用
  オブジェクト変数。グラフを描く(ChartWizardの利用)。
  準備学習:教科書第6章後半を熟読する。

9. 再帰呼び出しによる反復
  ハノイの塔を題材とし、再帰・漸化式・数学的帰納法の関係を解説する。
  準備学習:教科書第7章を熟読する。

10. 文字・文字コードの処理と暗号
  シーザー暗号・アフィン暗号を題材に、ASCII文字符号の処理を解説する。
  準備学習:教科書第8章を熟読する。

11. 文字列の処理と再帰的関数
  文字列・単語列の処理を題材に、繰り返し文と再帰関数の練習をする。
  準備学習:教科書第8章の章末問題を解く。

12. 後半のまとめ
  ユーザ定義型について、簡単に解説する。
  後半(第6〜9章)の内容について身についているか、模擬試験形式で確認する。
  準備学習:後半の内容について疑問があれば質問できるよう整理しておく。

13. 応用例 モンテカルロ法
  モンテカルロシミュレーション・モンテカルロ積分について紹介する。
  準備学習:教科書第10章を熟読する。

14. 学習内容の振り返り
  学習の成果を確認する。
  準備学習:全ての提出課題(宿題)が受理されていることを確認する。

<成績評価方法>
定期試験期間内に筆記試験(資料持込不可)を実施します。
定期試験(40%)と演習評価(60%)で評価し、Grade D以上の者に単位を認めます。
定期試験を未受験であった場合は受講放棄として扱われ、Grade Fとなります。
演習評価は提出課題の提出状況と完成度に加え、毎回の授業への参加状況を評価します。
提出課題については上記の授業計画に記載してありません。授業の進行に沿って提出用の課題(宿題)を出題します。期限を明示して提出の指示を与えますので、出題内容をよく確認し、指定された期限までに仕上げ、提出してください。受理できる水準にない課題に対しては、再提出を求める旨をメールで連絡しますので、指示に従ってください。

<教科書>
「Excel環境におけるVisual Basicプログラミング(第3版)」加藤潔 著(共立出版)
演習の授業であり,教科書がないと授業参加が困難となる。必ず,毎回の授業に持ってくること。

<参考書>
指定参考書なし。
VBAに関する情報は、マイクロソフト社から公開されているウェブページ上のドキュメントから得ることができます。
『Office 2013 Visual Basic 言語リファレンス』
https://msdn.microsoft.com/JA-JP/library/jj692818.aspx など

<オフィスアワー>
木曜日 16:00〜17:00 新宿校舎高層棟 A-1476室(情報処理研究室)
土曜日 16:00〜17:00 八王子校舎15号館 15-010室(準備室)
不在の場合もあるので、事前に連絡することを推奨する。
学生連絡用のアドレスは[ct10634@ns.kogakuin.ac.jp]
なお、簡単な質問は授業後の教室でも受け付ける。

<学生へのメッセージ>
上記の指定教科書を演習書として利用します。一人一冊ずつ毎回持参してください。他の学生の教科書を見せてもらう行為は、相手に迷惑となるので禁止しています。
ただ授業に出席しているだけではプログラミングの力はつきません。「理解できるまで自分で考える・分からないことは必ず質問する」という姿勢で履修してください。

<備 考>
リピート履修は演習室の人数制限があるため、再度の履修を推奨されるD評価を受けた者のみを受け入れる。


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