2016年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

確率・統計I(Probability and Statistics I)[4N15]

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2単位
立井 博子 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
確率論および統計の基本的内容について、身近な例で考え、理解する。

<受講にあたっての前提条件>
微分積分の基本的な計算ができる。

<具体的な到達目標>
身近な生活の中での確率の計算ができ、推定や検定などの基本的な考え方について説明ができる。

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス
2.確率変数と確率分布
 度数分布と確率分布について、具体的な例を用いて解説する。
 準備学習:簡単な定積分の計算ができるようにしておく。
3.確率変数の期待値
 データの代表値の考え方を説明し、確率変数の期待値とは何かを解説する。
 準備学習:度数分布、確率分布について理解しておく。
4.確率変数の分散
 データの散らばりとは何かを考え、確率変数の分散、標準偏差とは何かを解説する。
 準備学習:データの平均値、確率変数の期待値について理解しておく。
5.多次元確率分布
 複数のデータについて、特に2種類のデータの分析方法をもとに、2次元確率分布について解説する。
 準備学習:2重積分の計算ができるようにしておく。
6.相関係数
 2次元データの関連をはかる指標となる相関係数について解説する。
 準備学習:自分の身の回りにある2次元データについて具体例を考えておく
7.回帰直線
 回帰直線とは何かを解説し、具体例でデータ予測を行う。
 準備学習:直線の方程式について復習しておく。
8.独立性
 2種類のデータが独立であるとはどういう事かを考え、2次元確率変数の独立性について解説する。
 準備学習:周辺分布について復習しておく。
9.中間試験
10.母集団と標本
 全数調査と標本調査の考え方について解説する。
 準備学習:1次元確率分布について復習しておく。
11.正規分布
 連続型確率分布において、統計的推測に必要な正規分布について解説すろ。
 準備学習:連続型確率分布について復習しておく。
12.標本平均の分布
 母平均と標本平均の関係について考え、標本平均の分布について解説する。
 準備学習:正規分布表の見方について復習しておく。
13.区間推定
 平均値の区間推定の考え方、信頼係数とは何かを解説する。
 準備学習:標本平均の分布について復習しておく。
14.仮説検定
 仮説検定の考え方、有意水準とは何かを解説する。
 準備学習:標本平均の分布について復習しておく。

毎回の講義内での課題を翌週の講義最初に返却し解説する。

<成績評価方法>
毎回の講義内における課題(30%)、中間試験(35%)、期末試験(35%)期末試験は定期試験期間に実施する。
総合成績において50%以上を合格とする。

<教科書>
指定教科書なし。毎回の講義内でプリントを配布する。

<参考書>
指定参考書なし。
各自自分に合うものを見つけてほしい。
例えば「穴埋め式 確率・統計 らくらくワークブック」藤田岳彦・高岡浩一郎著 講談社サイエンティフィク

<オフィスアワー>
講義前後教場で。

<学生へのメッセージ>
毎回の講義内の課題がきちんと解けるようにすること。毎回の演習時間内に、分からないところは質問すること。


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