2016年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科
○コンピュータ科学序論(Fundamentals in Computer Science)[2N12]
2単位 真鍋 義文 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | ○ | 4. 道徳的態度と社会性 | ○ | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- コンピュータが0と1の2種類の情報だけですべての処理を行うという基本原理について学ぶ。前半ではコンピュータが情報をどのように表現するかを理解する。後半では情報に対する基本演算およびコンピュータの動作原理を理解する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 高等学校までの数学に関する知識を有していること。
- <具体的な到達目標>
- 数値の表現方法を理解し、10進数、2進数、8進数、16進数の数値の変換ができる。
論理関数を簡単化し、論理素子の組み合わせで実現できる。 コンピュータの動作原理を理解する。
- <授業計画及び準備学習>
- 1 コンピュータの歴史
コンピュータの歴史および、現代社会におけるコンピュータの役割について解説する。 事前学習:参考書の第1章を読んでおく。 2 情報の表現(1) ビット、AD変換、圧縮方式 情報の基本単位であるビットとは何かを解説し、アナログ情報をデジタル情報に変換する方法などについて解説する。 事前学習:参考書の第2章1,5節を読んでおく。 3 情報の表現(2) 基数変換(整数、小数) 10進数、2進数、8進数、16進数の相互変換の方法について解説する。 事前学習:参考書の第2章2節を読んでおく。 4 情報の表現(3) 2の補数、四則演算 負の数の表現方法および、四則演算の方法について解説する。 事前学習:参考書の第2章3節を読んでおく。 5 情報の表現(4) BCDコード、浮動小数点数 BCDコードによる数値表現および、浮動小数点数の表現方法について解説する。 事前学習:参考書の第2章3節を読んでおく。 6 情報の表現(5) 文字コード、誤り訂正符号 文字を数値で表現する方法、および伝送時などの誤り訂正の機能を持った符号について解説する。 事前学習:参考書の第2章4節を読んでおく。 7 論理関数と論理回路(1) 論理回路、論理式、ド・モルガンの法則 論理式とは何か、および基本的な論理演算とそれを実現する回路について解説する。 事前学習:参考書の第3章1節を読んでおく。 8 論理代数と論理回路(2) 主加法標準形、論理式の簡略化、カルノー図 論理式の変形・簡単化の手法について解説する。 事前学習:参考書の第3章1節を読んでおく。 9 論理代数と論理回路(3) 論理回路の構成法 与えられた論理式を論理関数で実現する方法、および論理回路から論理関数を求める方法について解説する。 事前学習:参考書の第3章1節を読んでおく。 10 論理代数と論理回路(4) さまざまな論理回路 全加算器やデコーダなど、CPUの基本となる論理回路について解説する。 事前学習:参考書の第3章2節を読んでおく。 11 コンピュータの構成と動作 コンピュータの構成および動作原理について解説する。 事前学習:参考書の第3章3節を読んでおく。 12 アルゴリズムとプログラム コンピュータで動作するプログラムとアルゴリズムについて解説する。 事前学習:参考書の第5章、第6章を読んでおく。 13 記憶・入出力装置とネットワーク コンピュータの記憶装置、入出力装置の概要、およびネットワークの概要について解説する。 事前学習:参考書の第4章、第7章を読んでおく。 14 学習成果の振り返り 事前学習:前回までの総復習を行う。
- <成績評価方法>
- 期末試験90%、1−13回目の講義中に行う小テスト10%。
小テストは毎回20点満点とした総合計を26で割った10点満点で計算する。
到達目標に照らしてA+〜Fの6段階のGradeで評価し、D以上の者に単位を認める。
期末試験は定期試験期間に行う。再試験・追試験は行わない。
- <教科書>
- 指定教科書なし。
- <参考書>
- 安井浩之、木村誠聡、辻裕之 著、基本を学ぶ コンピュータ概論 オーム社
- <オフィスアワー>
- 水曜1限、A-1572研究室で行う。
上記以外の時間を希望する者は、メールで事前に連絡してアポイントメントを取ること。 メールアドレス:jt13455@ns.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- この講義の内容は、コンピュータ科学科で学ぶ専門科目の基礎にあたるので、完全に理解しておく必要があります。わからない点は放置せず、教員に聞きに来るなどして身につけてください。
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