○構造力学ＩＩ（Structural Mechanics II）[6A09]

＜学位授与の方針＞

○	1. 基礎知識の習得
◎	2. 専門分野知識の習得
○	3. 汎用的問題解決技能
	4. 道徳的態度と社会性
	5. 創成能力

＜授業のねらい＞

構造材料の力学的性質を理解し、断面の諸性質や梁の変形が計算でき、簡単な不静定構造物の解法ができるようにする。また、長柱の座屈についても学ぶ。主として不静定構造の解法を修得する。

＜受講にあたっての前提条件＞

構造力学１を修得していることを前提にして授業を行います。

＜具体的な到達目標＞

梁の変形を計算して求めることができる。
簡単な不静定構造物を解くことができます。
座屈荷重を求めることができます。

＜授業計画及び準備学習＞

下記の内容に加え，講義した内容について，小課題を課したりすることで，講義内容を理解しているか確認する時間を設けます。
　１．ガイダンス
　　ガイダンスと構造力学�Tの復習を行います。
　　準備学習：構造力学�Tの教科書やノートをふり返り、力のつり合いについて復習する。
　２．構造力学�Tの復習
　　構造力学�Tの復習をします。
　　準備学習：応力の求め方を復習しておく。
　３．材料の性質
　　弾性材料の力学的性質について解説します。
　　準備学習：教科書8〜17頁を熟読する。
　４．断面の性質
　　部材の断面の力学的性質を解説します。
　　準備学習：教科書18〜47頁を熟読する。
　５．座屈
　　座屈と座屈荷重について解説します。
　　準備学習：教科書48〜56頁を熟読する。
　６．せん断応力・ポアソン比
　　せん断応力とせん断変形、およびポアソン比について解説します。
　　準備学習：教科書57〜73頁を熟読する。
　７．弾性曲線方程式
　　弾性曲線方程式を用いた梁の解法を解説します。
　　準備学習：教科書74〜101頁を熟読する。
　８．モールの定理
　　モールの定理を用いた梁のたわみの求め方を解説します。
　　準備学習：教科書105〜109頁を熟読する。
　９．節点が移動しない不静定構造物の解法
　　節点が移動しない不静定構造物の解法について解説します。
　　準備学習：教科書110〜133頁を熟読する。
１０．節点が移動する不静定構造物の解法
　　節点が移動する不静定構造物の解法について解説します。
　　準備学習：教科書134〜141頁を熟読する。
１１．たわみ角法
　　たわみ角法による構造物の解法について解説します。
　　準備学習：教科書142〜155頁を塾読する。
１２．仕事と諸原理
　　仕事の諸原理について解説します。
　　準備学習：教科書156〜168頁を熟読する。
１３．仮想仕事の原理
　　仮想仕事の原理を用いた構造物の変形の求め方を解説します。
　　準備学習：教科書169〜172頁を熟読する。
１４．学習内容の振り返り
　　準備学習：定期試験で解けなかった問題の解き方を考えておく。

＜成績評価方法＞

期末試験で評価する。期末試験結果が６０点以上で合格とする。
GPAの評価はD以上のものを合格とする。

＜教科書＞

考えるプロセスがわかる　変形を理解する構造力学、小野里憲一 、西村彰敏、彰国社

＜参考書＞

指定参考書なし。

＜オフィスアワー＞

講義の前後にも質問に応じます。それ以外の場合は「学修ガイダンス」に記載されたアドレスにメールをいただければ都合を調整するか、返信でお答えします。

＜学生へのメッセージ＞

構造力学は授業が理解できたと思っても、安心しないでください。構造力学ができるかどうかは問題が解けるかどうかで判断するようにしてください。それも、試験前にではダメ。特に構造力学の基礎は順番に積上げながら理解する科目ですから、途中でわからないことがあればそれでお手あげになります。講義ごとに問題が解けるか、という勉強をしてください。