2016年度工学院大学 建築学部

材料実験(Experiments on Building Materials)[5G12]

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2単位
阿部 道彦 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
田村 雅紀 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
山口 昇三 非常勤講師  
大和 征良 非常勤講師  
寺井 靖人 非常勤講師  
山崎 尚志 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
建築の設計監理,構造,施工等の建築実務に携わる上で必須の各種建築材料の材料特性と試験方法、基本的な計測方法を実験・演習を通じて学習する。また、実際の建築工事を模擬したBox Architectureにより、設計、型枠作製、鉄筋加工・組立て、コンクリート打ち、タイル張り、色彩評価・印象検査といった一連の工程を通じて、ものをつくり、つくったものを評価することを体験してもらう。

<受講にあたっての前提条件>
「建築材料」を受講していること

<具体的な到達目標>
主要な建築材料の性質の計測方法、材料の破壊の状況を実地に把握できる
各種建築材料の役割を実際の建築工事を想定した工程の中で把握できる

<授業計画及び準備学習>
以下の計画の中で、要所でレポートの作成と提出を行う。6回目までは基礎編として4班構成で、また、7回目以降は応用編として小人数の班構成で実験を行う。毎回資料を配布する。
   1:材料実験の概要,セメントの物理試験
    準備学習:資料pp.1~6より、セメントの物理試験の項目の抽出・部分記述を行う。
   2:調合設計    
    準備学習:資料pp.9〜16より、調合設計の流れの部分記述を行う。
   3:骨材試験(細骨材・粗骨材)
    準備学習:資料pp.17~20より、骨材試験の項目の抽出と目的の部分記述を行う。
   4:コンクリートの練混ぜとフレッシュ試験・供試体の作製
    準備学習:資料pp.21~26より、フレッシュ試験の項目の抽出と部分記述を行う。
   5:鉄筋・仕上げ材の試験
    準備学習:資料pp.27~34より、鉄筋、石材、タイルの種類の抽出と試験項目の部分記述を行う。
   6:木材の試験、コンクリートの非破壊試験・コア抜き実習
    準備学習:資料pp.35~38より、木材の強度、構造体コンクリートの物性の抽出と部分記述を行う。
   7:Box Architectureの設計
    準備学習:資料pp.39~40より、設計書の提出およびプレゼンテーションの準備を行う。
   8:配筋・型枠作製
    準備学習:資料pp.40~44より、設計書に基づき、法令を遵守した配筋および型枠の作製準備を行う。
   9:コンクリート手練り、タイル加工
    準備学習:資料pp.45~46より、目標とするコンクリートの調合要因の設定と練り量の算出を行う。また、タイルの加工・切断・着色の準備作業を行う。
  10:コンクリート強度試験
    準備学習:pp.47~50より第9回目で作製したコンクリート供試体の試験項目の再確認を行う。
  11:下地調査・タイル張り
    準備学習:9回目以降のタイル準備作業の継続を行う。
  12:タイルの目地詰め
    準備学習:第5回目、第9回目の資料より、タイル目地の色彩、詰め方の方法を選定する。
  13:タイル色彩評価
    準備学習:pp.51~59より、色彩評価の項目と方法の部分記述を行う。
  14:BAの外装印象評価と学習成果の確認(総合レポート作成)
  (班を構成して実験を実施するため、実際には部分的に項目が前後することがある

<成績評価方法>
実験・演習の実施点(50%),実験・演習レポートの成績(50%)を総合して判定し、A+〜F の6段階で評価し、D以上を合格とする。なお,実験の性格上,正当な理由がある場合を除いて、3回以上の欠席,遅刻は認めない。

<教科書>
指定された教科書はなし  
実験・演習用プリント(実験・演習時に配付)

<参考書>
指定された参考書はなし
 「建築材料実験用教材」日本建築学会編(丸善)

<オフィスアワー>
金曜日授業終了後1時間(八王子校舎11−263室:阿部、11−201室:田村)とします。また、メール(阿部 abe@cc.kogakuin.ac.jp, 田村 masaki-t@cc.kogakuin.ac.jp)により相談を受けることもできます

<学生へのメッセージ>
材料実験は、一人でできない試験が多いので遅れずに出席すること。実験には危険を伴うことがあるので、注意して実験に臨むこと。また、材料に直接触れることにより、材料に対する理解を深めてほしい。さらに、実際に模擬建物をつくり、それを評価するプロセスを通じて、ものをつくる喜びを感じ取ってほしい。

<参考ホームページアドレス>
材料研ホームページ(阿部研、田村研)http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~dt40009/


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