2016年度工学院大学 建築学部

中国語I(Chinese I)[4K20]

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2単位
趙   怡 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
 中国語のなかには日本語と形も意味も同じ漢字が数多く存在している。それは日本人にとって大変便利でありながら、落とし穴にもなる。意味が同じでも音が異なるし、形が同じでも意味がまったく異なる場合もある。さらに一見形が似ていても実は微妙に違う漢字も少なくない。もちろん意味も形も音もまったく異なるものも数多く存在している。まさしく近くて遠い日中関係そのものの「反映」ともいえよう。それ故、安易に近いから簡単だと思うと、失敗に繋がりやすい。それを避けるためには、日中間の「同」を最大限に利用しつつ、「異」を常に意識して根気よく学ぶことが肝心である。
 本授業は中国語に初めて接する学生を対象とした初級クラスである。基礎文法を学習しながら、発音および日常会話の習得に重点を置く。好評のアニメ教材を用い、楽しい映像を見ながら、自然な中国語を摂取し、同時に目、耳、口を使い、無理なく中国語を習得する。教科書のほかにも、多様な視聴教材を通して、生きた中国語のみならず、生きた「中国」という世界にも触れる機会を得ることができる。

<受講にあたっての前提条件>
中国に興味を持つことと学習意欲があること。なお中国語を母国語とする学生の受講は出来ない。

<具体的な到達目標>
・中国語の発音記号(ピンイン)を正しく発音できる。
・現代中国語の漢字(「簡体字」)を理解し、覚える。
・初級文法の重要事項を覚える。
・初歩的な言語表現(挨拶、自己紹介、チェックイン、買い物など)を応用できる。
・対話練習やプレゼンテーションを通じてコミュニケーションの能力を向上させる。

<授業計画及び準備学習>
 二人の日本人大学生が中国へ旅に行く途中、ある中国の美人シャーシャ(しかし彼女はもともと猫だった?)と出会い、普通の中国旅行もいっぺん笑いあり、涙あり、悩みあり、恋ありの濃いものに変身する!という一風変ったアニメ語学教科書を使う。
 まずは発音表記(ピンイン)の習得と発音練習に力を入れる。その後基本的に教科書に沿って、二週間一課のペースで授業を進めていく。一回目は映像を見ながら内容を理解し、基本表現をマスターする。二回目は文法の復習と音読、また応用練習に重点を置く(受講者の理解度に応じて進度を変えることがある)。ペアリングやグループでの会話練習、また口頭発表などを通して、受講生の言語能力だけでなく、対人関係においてのコミュニケーション能力の向上も一つの課題とする。
 なお、ほぼ二週間ごとに小テスト(ヒアリング中心)を行う予定である。
1.授業方針の説明
2.発音(母音)、声調
3.発音(子音)、声調
4.発音の復習・グループによるプレゼンテーション
5.第一課 空港 (人称代詞、動詞「是」、名前の言い方)
6.つづき
7.第二課 と、となりに!(指示代詞、疑問詞、自己紹介)
8.復習 新歓パーティ
9. 第三課 チェックイン (「有」と「在」の用法、数詞の言い方)
10. つづき
11. 第四課 はい、チーズ! (形容詞述語文)
12. つづき (動詞述語文)
13. 第五課 何年生まれ? (家族、年齢の言い方)
14. つづき 復習
15. 試験

16. 復習 口頭発表(自己紹介)
17. 第六課 故宮 (完了を表わす「了」、経験を表す「過」)
18. つづき 
19. 第七課 遊園地 (場所を表す言葉、前置詞)
20. つづき (応用編:道を聞く)
21. 第八課 北京の朝 (進行の表し方)
22. つづき
23. 第九課 プレゼント (助動詞「可以」「能」「会」)
24. つづき (応用編:買い物)
25. 第十課 北京動物園 (結果補語)
26. つづき
27. 第十一課 北京ダック (可能補語)
28. つづき (応用編:レストラン)
29. 後期まとめ
30. 試験

<成績評価方法>
 原則として定期試験2回の平均点が60点以上で、かつ授業中での口頭発表や小テストなどを十分こなしている者に単位を認める。ただし欠席回数が授業回数の三分の一を越えた学生は履修放棄とみなす。

<教科書>
相原茂・陳淑梅・飯田敦子著『アニメ中国語 恋する莎莎』、朝日出版社、2500円。

<参考書>
相原茂編著『初めての中国語学習辞典』(朝日出版社)2800円

<オフィスアワー>
月曜日 13:30〜15:30  八王子キャンパス講師室。

<学生へのメッセージ>
 言葉は異文化を知る一つの窓口です。近くて遠い中国に対して、自らの目と耳で探究していきましょう。


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