2016年度工学院大学 建築学部

認知と心理(Cognition and Psychology)[4G15]

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2単位
山田 豊明 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
「認知」とは私たちが見ることや聞くこと,知り理解すること,おぼえおもいだすこと,考えることを意味する.そのしくみを明らかにしていく方法論と知見を扱っていく.
受講人数にもよるが,授業ではデモ実験を多用して実際に体験しながら学習していく.
日常生活で直面する諸問題を解決する一助となる心理学捉え方を身につけるとともに,自分の専門にその捉え方を活かすことができるようになることを目標とする.

<受講にあたっての前提条件>
条件となる既習科目・並行履修科目は特にないが,単なる知識習得ではなく,常に好奇心・疑問を持ちながら授業に臨むこと.

<具体的な到達目標>
・人間がものを見,聴き,理解する際の「くせ」を理解する
・人間がおぼえ・おもいだす際の「くせ」を理解する
・自分の専門分野を心理学的に捉えることができるようになる

<授業計画及び準備学習>
1. オリエンテーション
2. 心理学とは− 目的と方法論−
  準備学習:「こころ」を測る方法を考えておく
3. 知覚・認知− 私たちの環境からの情報のとらえ方−
4. 知覚・認知− その生理学的基礎 1 眼球の構造と順応−
5. 知覚・認知− その生理学的基礎 2 色覚−
  準備学習:私たちの知覚経験が生理学的構造に規定されている側面を考えておく
6. 知覚・認知− ものを見ることの不思議 1 立体視−
7. 知覚・認知ー デモ実験
8. 知覚・認知− ものを見ることの不思議 2 錯視,パターン認識−
  準備学習:私たちは物理的な性質通りに世界を捉えているのかどうか考えておく
9. 記憶− ものをおぼえ,おもいだすとは −
10. 記憶− 記憶のしくみ −
11 デモ実験
12. 記憶− 私たちの記憶のくせ −
  準備学習:試験などで効率よく記憶する方法を考えておく
13. 思考ー問題解決デモ実験
  準備学習:日常の思考で,袋小路に陥ったケースをリストアップしておく
14. 学習成果の確認(試験)
  準備学習:前回までの総復習を行う

<成績評価方法>
授業にきちんと出席したうえで,学期末の筆記試験を行い,60 点以上の者に単位を認める.ただし2015年度以降の入学者についてはGradeD以上の者に単位を認める.
成績評価方法及び水準の詳細については第 1 回目の授業時に説明するので,必ず出席すること.
授業にきちんと出席して授業を理解しないと,単位の認定は非常に難しい.

<教科書>
指定教科書なし

<参考書>
指定参考書なし

<オフィスアワー>
授業開始前・終了後,八王子校舎 1F 講師室で

<学生へのメッセージ>
授業を通じて,普段何気なく行っていて疑問を持つことのない「こころ」の働きが,いかに重要なものであり,また不思議なものであるかを感じ取って欲しい.

<備 考>
対象学科・学年であっても履修希望者が教室の収容人数あるいは 150 名を超えた場合は,最大 150 名に履修制限を行うことがある.


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