2016年度工学院大学 建築学部

物理学概論B(Introduntion to Physics B)[3G20]

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2単位
今枝 佑輔 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
物理学概論Bでは、マクロな物理現象である「熱力学」と、現代物理学の基本的な考えである場の理論へ通じる「電磁気学」を中心に学ぶ。これらが、物理学概論Aで学んだ力学とあいまって、如何にして現代物理学へと発展していったか概観することを通し、物理的な考察力を高めることをねらいとする。

<受講にあたっての前提条件>
物理学概論Aを受講していること。
従って、高校数学全範囲の知識を前提とする。
高校で勉強していない場合は、学習支援センターなども利用し、事前準備をしておくこと。
高校で物理を習得していることは必ずしも前提としないが、
特に、微分や積分については講義の途中で必要になるので予め理解を深めておくこと

<具体的な到達目標>
熱力学
 1.エネルギーについての理解を深める。
 2.物質の状態の変化について習熟する。
 3.温度とは何かを様々な角度から理解する。

電磁気学
 1.電気や磁気に関する現象と、それを支配する法則を学ぶ。
 2.光の本質を理解する。
 3.簡単な電気回路をあつかえるようにする。

現代物理の世界
 1.ミクロの世界の成り立ちを理解する。
 2.宇宙の起源や進化について理解する。

<授業計画及び準備学習>
1.熱力学(1)。序論。熱力学の諸量(物質量、絶対温度、圧力)。
  準備学習:教科書8.1.1-2節を予習する。

2.熱力学(2)。熱エネルギー。熱容量と比熱。
  準備学習:教科書8.1.3節を予習する。

3.熱力学(3)。気体の状態方程式。pV図。気体のする仕事。
  準備学習:教科書8.2.1-3節を予習する。

4.熱力学(4)。内部エネルギーとエントロピー。
  準備学習:教科書8.3.1、8.4.1節を予習する。

5.熱力学(5)。気体の状態変化。
  準備学習:教科書8.4節を予習する。

6.電磁気学(1)。序論。電荷と電場。
  準備学習:教科書9.1-9.2節を予習する。

7.電磁気学(2)。磁石,電流と磁場。
  準備学習:教科書9.7-8節を予習する。

8.電磁気学(3)。時間変動する場。電磁誘導。
  準備学習:教科書9.9節を予習する。

9.電磁気学(4)。マクスウェルの方程式。電磁波。
  準備学習:教科書9.10-9.11節(の指定部分)を予習する。

10.電気回路(5)。直流回路。電力。オームの法則。
  準備学習:教科書9.15.1節を予習する。

11.現代物理学(1)。相対性理論。
  準備学習教科書10.1節を予習する。

12.現代物理学(2)。量子論。
  準備学習:教科書10.2節を予習する。

13.現代物理学(3)。ミクロの世界。
  準備学習:教科書10.3節を予習する。

14.現代物理学(4)。宇宙論。
  準備学習:教科書10.4節を予習する。

<成績評価方法>
定期試験のみで評価する

<教科書>
『理工系物理学講義(改訂版)』 加藤潔(培風館)

<参考書>
特に指定しません。数冊の本を見比べることでより理解が深まりますので、各自学習支援センター、図書館、書店などで探してみてください。本講義の内容は「熱力学」「電磁気学」になります

<オフィスアワー>
八王子1N-125室 水曜日昼休みがオフィスアワーになりますが、
講義中の質問を強く推奨します。

<学生へのメッセージ>
・授業中の、講義内容に関する質問は大歓迎です。むしろわからないことは積極的に質問して共に講義を作り上げていきましょう。「ここまでわかっていたけれども、そこから先がわからなくなったので説明して欲しい」というのも立派な質問です。
・答えのみを追い求めるのでなく、どうしてその答えに到達したのか、他人にその思考過程を含め図を描いたり自分の言葉で説明できるようになりましょう。
・教科書の問題を解いたり、演習の授業を活用したりすることで、自分で考える力を身につけ、より深い理解につなげてください。授業のみで全てを理解することは、不可能だと考えてください。


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