2016年度工学院大学 建築学部

建築設計III(Architectural Design Studio III)[2G17]

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2単位
篠沢 健太 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
境野健太郎 准教授  
小椋 祥司 非常勤講師  
井上 康 非常勤講師  
石田 亨 非常勤講師  
片桐 和也 非常勤講師  
木島 千嘉 非常勤講師  
小林 直弘 特任助教  
   
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
建築設計IIIは、建築学部1,2年次における基礎的な建築教育の最後を締めくくる重要な設計演習として位置づけられている。3年次以降は各自、3学科12分野に所属しながら、より高度な専門知識を身につけていくことになる。しかし、どんな専門分野に進んでも、計画や空間を言葉で理解・説明すると同時に、図面で読解・表現し、空間として認識・創造する能力は、建築に携わる専門家として最低限持ち合わせていなければならない。実習と並行して学んでいる構造、設備、環境などの知識も活かしながら、より複雑なプログラムの建築を設計する。

<受講にあたっての前提条件>
原則として「基礎設計図法」「建築設計I」「建築設計II」を履修済みであることを前提とする。

<具体的な到達目標>
2つの課題を通じて、以下の能力を身につけていく。
1.建築を構成する基本的な構造を理解し、それを設計やデザインにおいて提案することができる。
2.設計図を正確に書くことができるようになる。
3.自分の設計する建築について、論理的に説明ができるようになる。
4.複雑な建築プログラムを理解し、与えられた条件の中で空間として構築できる。

第一課題は「幼稚園」。八王子市内の敷地において、周囲の環境と連続/隔絶させつつ、朝からお迎えまで、園児達の日常生活をイメージしながら、ユニークで魅力的な教育施設を提案してもらう。また運動会やお遊戯会など、園児の父母が園を訪れる「ハレ」の日も考慮して欲しい。
設計実習の最終課題にあたる第二課題は「千鳥ヶ淵のボートハウス」。3年次からの都心での学生活動を先取りし、都内の敷地で設計を行う。皇居のお堀端に、都心を訪れる観光客のためのボートハウスとレストラン、cafeや、ジョギングを楽しむ地域住民のための利便施設等を併設する。とくに地盤面からお堀の水面までの高低差が大きい敷地であるため、異なるレベル間の垂直方向の移動に注意し、空間のつながりをよく考えること。

<授業計画及び準備学習>
1.第一課題の課題説明/敷地見学
 準備学習:課題集に目を通し、参考になる建築作品事例の資料を収集する。
2.敷地調査・事例研究提出、講評/個人指導
3.ファーストアイディアのまとめ/個人指導
 準備学習:事例研究や敷地調査からファーストアイディアをかたちにしてみる。
4.第一課題 中間提出/講評
 準備学習:スタディ模型の製作とブラッシュアップ
5.機能・空間構成・構造の検討/個人指導
 準備学習:構造、スケールなどの検討、模型での検討
6.プレゼンテーション準備/個人指導
 準備学習:模型製作を含むプレゼンテーションドローイングの製作
7.第一課題最終提出、講評
 第二課題の説明
 準備学習:第一課題の製作と提出
8.敷地調査
 準備学習:現地の情報や参考になる建築作品事例の資料を収集する。
9.敷地調査・事例研究提出、講評/個人指導
 準備学習:敷地調査、事例研究を図面化して分析、提出フォーマットにまとめる。
10.ファーストアイディアのまとめ/個人指導
 準備学習:事例研究や敷地調査からファーストアイディアをかたちにする。
11.中間提出、講評/個人指導
 準備学習:中間提出の制作
12.機能・空間構成・構造の検討/個人指導
 準備学習:構造、スケールなどの検討、模型での検討
13.最終提出、講評
 準備学習:合同講評会に向けての作品のブラッシュアップ。発表リハーサル
14.学習成果の振り返り:合同講評会
 準備学習:前回までの総復習を行う

<成績評価方法>
提出した中間提出、最終提出課題の点数を総合的に按分して評価点とする。毎回出席を確認すると同時に、作業内容の進捗もチェックし最終評価に加味する。必ず毎回出席すること。最終評価が60点以上で単位取得とする。なお今年度の成績はGPAによって評価する。

<教科書>
指定教科書なし。

<参考書>
日本建築学会編「コンパクト建築設計資料集成」, 丸善

<オフィスアワー>
毎週火曜日10:00-10:30 八王子キャンパス3号館3301建築設計準備室にて。
メールでの問合せも可とする。kshino@cc.kogakuin.ac.jp


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