2016年度工学院大学 建築学部

建築計画II(Architectural Theory II)[2A09]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
赤木 徹也 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
本講義では、比較的大規模な建築物である事務所ビル・集合住宅・学校(保育所を含む幼稚園・小学校)を取り上げ、建築計画的視点から講義を行う。現代の多様な社会環境に対して、事務所ビルは労働環境、集合住宅は居住環境、学校は保育・学習環境と密接に結びついている重要な建築物である。近年、情報化技術の進歩や少子高齢化の進展に伴い、私たちを取り巻く社会環境は、急激に変化している。その結果、これらの建築物もまた、その社会的役割が見直されると共に、より多様なニーズに対応しうることが求められている。本講義の目的は、現代社会における多様なニーズに対応しうる建築計画的技術の習得とその基礎となる人間の理解に基づく建築計画のあり方を学ぶことである。この目的に基づき本講義の授業では、各々の建築物の目的の差異とそれに伴う建築計画的特徴がより鮮明に理解できるよう、事務所ビル(労働環境)と集合住宅(居住環境)を対比的に並べ、それらを十分に理解した上で、環境からの影響を受けやすい幼児や低年齢児が利用する学校(保育・学習環境)の建築計画的特徴を子供達の行動・心理を踏まえて読み解くよう計画されている。

<受講にあたっての前提条件>
既習科目、または並行履修科目についての前提条件は特になし。

<具体的な到達目標>
学習者は、事務所ビル(労働環境)・集合住宅(居住環境)・学校(保育・学習環境)における建築計画的知識の体系的理解を通して、実際の建築設計作業に対する応用的能力を身につけることができる。

<授業計画及び準備学習>
下記の内容に加え、講義内容の理解に必要な、一般教養や社会常識、あるいは、時事問題などを説明する時間を、毎回の授業に設ける。

第1週:ガイダンス
第2週:事務所ビルの種類
第3週:事務所ビルの構成と性能
第4週:事務所ビルの建築計画1(配置計画)
第5週:事務所ビルの建築計画2(平面計画)
第6週:事務所ビルの建築計画3(断面計画)
第7週:住環境と集合住宅
第8週:集合住宅の計画1(配置計画)
第9週:集合住宅の計画2(平面計画・断面計画)
第10週:集合住宅の歴史的変遷
第11週:人間と環境との関係性と環境デザインへの応用(幼少期・高齢期の環境)
第12週:保育所・幼稚園・小学校の運営方式
第13週:保育所・幼稚園・小学校の建築計画(配置計画・平面計画)
第14週:学習内容の振り返り

準備学習
第1週〜第13週:授業毎に次週の授業内容の概要説明を行うので、その範囲を十分に予習しておくこと。
第14週:定期試験で解けなかった問題の解き方を考えておくこと。

<成績評価方法>
定期試験で最終成績の評価を行う。
本講義における得点とGPAとの関連
90点以上:A+、80点台:A、70点台:B、60点台:C、50点台:D、49点以下:F

<教科書>
「建築計画・設計シリーズ37 新・事務所ビル」 藤江澄夫ほか(市ヶ谷出版)

<参考書>
「コンパクト建築設計資料集成」 日本建築学会編(丸善)

<オフィスアワー>
火曜日 13:00〜13:30(八王子校舎3号館3階建築設計準備室)


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2016 Kogakuin University. All Rights Reserved.