2016年度工学院大学 建築学部

建築情報処理基礎(k)[1A11]

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2単位
飛松 敬二郎 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
   
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
Excel環境でのVBAプログラミングとAutoCADを用いた2次元の建築製図を実践的に学び、実務に役立つ知識の獲得を目指す。

<受講にあたっての前提条件>
演習室のパソコン操作ができること。
情報処理入門または情報処理Aを履修していること。

<具体的な到達目標>
建築CAD

○縮尺1/100で製図を行うための初期設定の方法を理解できている。
○作図補助設定、線種設定、画層管理、寸法スタイル管理の設定ができる。
○画層選択、線分、長方形、円、円弧などの基本図形の作図ができる。
○オフセット、トリム、延長、削除、移動、複写などの基本的な編集操作ができる。
○建築製図の基本的手順を理解し、住戸平面図を作図後、縮尺1/100で印刷できる。
Visual Basic プログラミング

○Excel環境でVisual Basicの簡単なプログラムを作成して実行することができる。
○プログラムの基本的な書き方(文の区切り、継続行、コメント、空行、インデント)を理解している。
○基本的なデータ型、変数、定数、配列を理解しており、変数、定数、配列の宣言文を記述できる。
○変数や配列にデータを代入するときの書き方を理解している。
○MsgBox関数とInputBox関数の使い方、文字列連結演算子の使い方を理解している。
○多項式や初等関数を含む数式を変数、定数、数値演算子、括弧、数学関数を用いて記述できる。
○簡単な条件式を、関係演算子や論理演算子を使用して、記述することができる。
○If文の書き方、Select Case文の書き方、これらの条件判断文の働きを理解している。
○For Next文、Do Loop文、While Wend文の書き方、これらの繰り返し構文の働きを理解している。
○引数のあるSubプロシージャやFunctionプロシージャの作り方、呼び出し方、働き方を理解している。
○変数や定数の有効範囲が宣言文の書き方次第でどう違うかを理解している。
○ワークシートのセルからデータを読み取り、セルにデータを書き出す方法を理解している。
○数値演算関数の使い方を理解している。
○文字列を処理する関数や文字列連結演算子を知っており、簡単な文字列処理が理解できる。

<授業計画及び準備学習>
第1回〜第5回および第11回〜第13回ではVBAの教科書1を用いる。

第6回〜第10回ではCADの教科書2を用いる。

第14回はVBAの教科書1CADの教科書2を用いる。

初回から指定教科書が必要であり、忘れては他の受講生に迷惑がかかる。テキストを持参しない受講生は単位を認めない場合がある。

授業計画は以下の通りである。
.VBA(1)  Visual Basic Editorの操作方法とプログラム記述方法
準備学習: 教科書1 第1章を読んでおく。
.VBA(2) 変数と四則演算
準備学習: 教科書1 第2章を読み、章末問題を解く。
.VBA(3) 条件判断 If文、Select Case文、条件文、論理演算
準備学習: 教科書1 第3章を読み、章末問題を解く。
.VBA(4) 繰り返し For Next文、While 文、Do Loop文
準備学習: 教科書1 第4章を読み、章末問題を解く。
.VBA(5) SubプロシージャとFunctionプロシージャ
準備学習: 教科書1 第5章を読み、章末問題を解く。
.CAD(1) AutoCADの作図と編集の基本操作、作図の準備
準備学習: 教科書2 第2章、第3章、第4章、第8章8.1節〜8.3節を読んでおく。
.CAD(2) 通り芯と柱の作図
準備学習: 教科書2 第8章8.5節〜8.6節を読んでおく。
.CAD(3) 壁、建具の開口部、窓、開き戸の作図
準備学習: 教科書2 第8章8.7節〜8.8節を読んでおく。
.CAD(4) 階段、バルコニー、衛生器具、床の作図
準備学習: 教科書2 第8章8.9節〜8.11節を読んでおく。
10.CAD(5) 文字・寸法の作図、仕上げ
準備学習: 教科書2 第5章、第6章、第8章8.12節〜8.13節を読んでおく。
11.VBA(6) ワークシートと入出力 With文、数値演算関数
準備学習: 教科書1 第6章を読み、章末問題を解く。
12.VBA(7) 文字列処理の関数(Chr, Asc, Len, Mid), 暗号
準備学習: 教科書1 第8章を読み、章末問題を解く。
13.VBA(8) 配列の利用、構造型
準備学習: 教科書1 第9章を読み、章末問題を解く。
14.VBA(9) 学習内容の振り返り
準備学習: 教科書1,2 定期試験で解けなかった問題を考えておく。

<成績評価方法>
おおむね定期試験60%と課題レポート40%の割合で評価して、Grade D 以上の者に単位を認める。
未提出の課題レポートがないように注意すること。
単位の認定は授業への出席を前提とする。欠席、遅刻は原則として認めない。

<教科書>
教科書1: 加藤潔 著、「Execl環境におけるVisual Basic プログラミング」、共立出版
教科書2: 赤木徹也、立野昌義、安原治機 著、「 CADの基礎と演習」、共立出版

<参考書>
指定参考書はなし。

<オフィスアワー>
水曜3時限
場所:八王子校舎 1E-306 研究室
上記以外でも、飛松(ct10519 [at] ns.kogakuin.ac.jp)までメールで連絡すれば対応する。

<学生へのメッセージ>
2つの大きなテーマを扱うため、授業時間外での学修時間を十分確保して課題演習を行う必要がある。VBAプログラミングとAutoCADによる建築製図の実用知識が身に付くようにしっかり取り組んでほしい。


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