2016年度工学院大学 建築学部

社会貢献学入門(Introduction to Social Contribution Study)[6305]

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2単位
久田 嘉章 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
田村 雅紀 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
中島 裕輔 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
村上 正浩 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
藤賀 雅人 助教  
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
東北福祉大学・工学院大学・神戸学院大学による3大学連携プロジェクトの一環として開講する社会貢献に関する共通の授業科目であり、15名の担当教員が各々の専門分野を学習する。神戸学院大学は人文・社会学分野から防災やボランティア、国際協力に関する地域貢献のための教育を、工学院大学は工学分野から防災・環境問題を捉え、地理情報システム(GIS)などを駆使した災害時の緊急対応訓練や地域と連携した実践的な教育を、東北福祉大学は福祉の分野からボランティア教育を中心とした減災教育を、それぞれ理解する。

<受講にあたっての前提条件>
特に受講にあたっての前提条件はありませんが、本科目は社会貢献学の入門科目であると同時に、社会貢献活動支援士の資格を得るための基礎科目の一つに位置付けています。社会貢献活動支援士に関しては、本学のweb pageを参照ください。
http://www.kogakuin.ac.jp/career/license/welfare/index.html

<具体的な到達目標>
3大学がそれぞれの特色や強みを活かしつつ、文系と理系の融合により高度な社会貢献に関する研究・教育を行い、社会に貢献できる人材の育成をめざす本課程において、社会貢献を学問として学ぶうえでの導入的な役割を担い、基礎的な知識を広く身に付ける。

<授業計画及び準備学習>
3大学の分担により、遠隔授業システムを活用して、15回の授業を実施する。各回終了前に出席カードに簡単なレポートを記述し、提出する。
第1回 講義概要・建物・都市と防災 工学院大学 久田 嘉章
 大地震などの発生に備えて、民間企業が取り組む被害の軽減対策を説明し、過去の災害事例を通して、建設業などの企業が地域に果たすべき役割を理解する。
第2回 福祉と社会貢献 東北福祉大学 萩野 寛雄
 マンガの世界を通して、福祉分野や社会貢献について解説する。
第3回 予防福祉からみる健康支援と地域貢献 東北福祉大学 鈴木 玲子
 体操やダンスを通して行う健康増進支援活動と地域貢献について学ぶ。
第4回 海外ボランティアの勧め 神戸学院大学 里永 章
 JICAが実施する青年海外協力隊ボランティア事業に参加した隊員OVの活動経験を通じて、若者の海外でのボランティア活動の意義を理解するとともに、日本と開発途上国での若者の生き方を学ぶ。
第5回 NGOによる海外の被災地支援 神戸学院大学 吉椿 雅道
 NGOの理念と現場での活動を知り、阪神・淡路大震災からの学びがどのように海外で生かされているのかを理解する。
第6回 地域コミュニティ支援 〜自治体の国際協力・交流から見えてくるものは〜 神戸学院大学 西田 裕
 地域社会は国際化に伴い、在日外国人との共生」の時代に入っている。兵庫県の国際協力・交流の事例を通じて、 行政と住民の関係を踏まえ、地域活性化・地方創生や途上国支援への示唆を考える。
第7回 障がい者及び高齢者の生活支援 東北福祉大学 阿部 一彦
 障がい者及び高齢者の概要、並びに障がい者ならびに高齢者に関する理解や生活支援の仕組みと課題について学ぶ。
第8回 地域政策と社会貢献活動 東北福祉大学 草間 吉夫
 地域政策と社会貢献活動について、地方創生からみる高齢者支援と子育て支援の課題について学ぶ。
第9回 日本のボランティアの心T――上杉鷹山からケネディ父娘へ 神戸学院大学 織田 峰彦
 ケネディ・元アメリカ大統領が『日本で最も尊敬する政治家』として名前を挙げたとされる上杉鷹山。鷹山は『三助の心』を唱え、藩政改革を進め、飢饉も乗り越えた。ケネディの心を揺るがし、現在に脈々とつながる鷹山の『三助の心』とは、何かを考える。
第10回 日本のボランティアの心U――有縁社会の行方 神戸学院大学 織田 峰彦
 日本型社会の地縁、血縁、職縁から『好縁』社会の構築に向けて必要なことは何か。阪神大震災、東日本大震災から学んだ様々な『縁』の必要性、大切さを考える。
第11回 復興まちづくりの現状と課題 工学院大学 藤賀 雅人
 東日本大震災被災地、広島市土砂災害被災地を例に災害後の復興まちづくりの全体像を理解し、被災前の事前復興の取り組みの重要性を理解する。
第12回 建て築く「もの」と「こと」 工学院大学  田村 雅紀
 様々な建築材料が地球固有の資源からできていることを理解し、それにより成り立っている建築物を設計し、建設し、使用することの本質的な意味を学ぶ。
第13回 建築・都市の環境 工学院大学  中島 裕輔
 建築・都市における主な環境問題を把握し、環境に配慮した建築・都市をつくるための基礎知識を学ぶ
第14回 建物・都市の安全 工学院大学  村上 正浩
 建築の火災安全対策および都市の地震安全対策を概観し、安全な建築・都市をつくるための基礎知識を学ぶ
第15回 復興支援からみるNPO活動 東北福祉大学 江尻 行男
 復興支援における、水産業と地域の活動について解説する。

<成績評価方法>
出席カードへの記載内容50% レポート50%として、100点満点で評価する。
評価は講義に対する態度・姿勢、出席カードへの記載内容、レポート課題を総合的に評価します。

<教科書>
指定教科書なし
各授業で資料配布を行います。

<参考書>
指定参考書なし
各授業で参考資料の紹介を行います。

<オフィスアワー>
木曜日 12:40〜13:30 新宿校舎25階久田研究室
簡単な質問は授業後の教室でも受け付ける

<参考ホームページアドレス>
http://www.kobegakuin.ac.jp/~tkk/


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