2016年度工学院大学 建築学部

建築設計I(Architectural Design I)[1303]

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2単位
冨永 祥子 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
筧 淳夫 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
澤崎 宏 非常勤講師  
上西 明 非常勤講師  
阿部 俊彦 非常勤講師  
中島 智章 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
松葉 邦彦 非常勤講師  
仲亀 清進 非常勤講師  
   
山岸  綾 非常勤講師  
鈴木 崇志 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
■前半:「空間のデザイン」:6m×6m×9mの空間をデザインする
6×6×9mという仮想のボリュームの中に自由な空間造形を行う課題である。「ミニ住宅」にならないよう既成概念を取り払い、たくさんスタディ模型を作りつつ空間を発想するやり方に挑戦すること。
■中盤:「名作住宅図面のトレース」
1年前期で学んだスキルを生かして、さらに詳細な図面を描く練習をする。題材となる建物は、このあとの設計課題の優れた参考事例でもあるので、建物をよく理解したうえでトレースをすること。
■後半:「森の中の小さなキャンパス・ロッジ」
この設計課題では、八王子キャンパス内に短期宿泊のための小さな小屋を設計する。樹木の多い斜面が敷地なので、地形や光・緑をじっくり観察し、自分にとって居心地のいい場所とは何かよく考え、それにふさわしい形を考えること。

<受講にあたっての前提条件>
『基礎設計』で行ったデザインに関する基本的な事項を習得していることが必要である。

<具体的な到達目標>
1.手を動かしながら空間を発見し、抽象的なアイデアを具体的な建築空間として図面・模型で表現できるようになる。
2.図面の仕組みを理解し、前期で学んだ線の使い分け・文字寸法の記載方法をさらに身につける。
3.自分なりの設計テーマを見つけ、それを手がかりに設計をまとめていくことができるようになる。
4.自分の設計案を他人に分かり易く説明できるようになるための基本を身につける。

<授業計画及び準備学習>
1.短期課題1:「空間のデザイン」課題説明
  授業の進め方・配付資料の説明、講義
2.短期課題1:「空間のデザイン」
  個人指導(コンセプト・アイディアのエスキース)
3.短期課題1:「空間のデザイン」
  個人指導(スタディ模型によるエスキース)
4.短期課題1:提出・講評
  短期課題2:課題説明:図面の書き方の講義
5.短期課題2:「名作住宅図面のトレース」
  1)平面詳細図のトレース 準備学習:「次の課題:キャンパス・ロッジ」事例研究のための資料収集
6.短期課題2:「名作住宅図面のトレース」
  2)平面詳細図のトレース 評価:提出、事例研究、収集確認・評価
7.設計課題:「キャンパス・ロッジ」課題説明
  講師によるショートレクチャー、敷地見学
8.事例の総合プレゼンテーションの提出、講評
  準備学習:各自の課題の敷地模型、ボリューム模型の制作
9.エスキースチェック(個人指導)
  準備学習:平面図、立面図などのスタディ、中間発表用模型制作
10.エスキースチェック(個人指導)
  準備学習:デザインのスタディ
11.中間提出、講評/エスキースチェック
  予習:構造を意識して平面図、断面図のスタディ
12.エスキースチェック(個人指導)
  準備学習:最終プレゼンテーションの検討
13.最終提出、採点講評
14.全体講評会

中間提出や最終提出以外でも準備学習について何らかの成果を毎回提出してもらう。
提出は提出日の9:00ー9:10までとし、それを超えると期限外提出となり減点の対象となる。

<成績評価方法>
1.テーマ/コンセプト 2.計画/デザイン 3.プレゼンテーション 4.熱意等の項目について,総合的に評価する。
単位の認定は,全課題の合計評価(加重平均)により到達目標に達したと認められる者(Grade D 以上の者)を合格とする.ただし、中間提出が未提出の者は、最終提出を認めない。毎週休まずに出席し、夏休みの課題を含む全ての課題を期限内に提出することが単位認定の最低条件である。

<教科書>
指定教科書なし。教科書は特に指定せず必要に応じて資料を配布する。

<参考書>
建築設計資料集成、建築関係の雑誌(新建築、住宅建築、GA JAPAN、A+Uなど)、建築家の作品集。
本杉省三他著『建築デザインの基礎』(彰国社)

<オフィスアワー>
[八王子]授業終了直後適宜。
[新宿]火曜2限
tominaga@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
設計は答えが一つではありません。あらゆる手段を尽くして自分の考えを第三者に伝え、共感してもらって初めて一つの答えとなります。そのために、敷地模型やスタディ模型をつくる労力を惜しまず、言葉の整理・図面作業・模型作業をテンポよく行き来することで密度の濃いスタディをするように心がけましょう。


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