2016年度工学院大学 建築学部

環境工学I(Environmental Engineering I)[1217]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
中島 裕輔 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
環境に配慮した建築・都市の設計を行う上では、建築環境から都市環境までの幅広い視野とその基礎知識の取得が必要不可欠である。本講義では、光、熱、水、音といった建築の環境要素について、その基礎知識と応用力を身につける。

<受講にあたっての前提条件>
環境工学の導入科目のため特にないが、物理や化学の基礎的な知識は必要とする。

<具体的な到達目標>
受講学生は、建築内部の熱環境、光環境、空気・湿気環境、音環境に関わる基礎知識を身につけ、建築を設計・運用するためのさらなる専門知識の習得につなげることを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
下記の内容に加えて、講義内容に関して考える仕組みを身につけられるよう、数週に1回程度、小課題を課して講義内容を理解しているか確認する時間を設けます。

1. 概論 環境問題と建築
  地球環境問題と建築の関わりについて解説する。
  準備学習:地球環境問題の基本事項について予習しておく。
2. 屋外気候
  気候要素を把握するための道具や基礎知識について解説する。
  準備学習:教科書8〜16ページを熟読しておく。
3. 日射(1)放射の基礎
  放射の基礎事項について解説する。
  準備学習:教科書18〜28ページを熟読しておく。
4. 日射(2)日影と放射エネルギー
  日影と放射エネルギーについて解説する。
  準備学習:教科書29〜35ページを熟読しておく。
5. 熱環境(1)熱移動の基礎
  熱移動の基礎事項について解説する。
  準備学習:教科書38〜44ページを熟読しておく。
6. 熱環境(2)断熱・蓄熱
  断熱・蓄熱の性質について解説する。
  準備学習:教科書44〜56ページを熟読しておく。
7. 湿度・湿気
  湿度・湿気と呼ばれる空気中の水分について解説する。
  準備学習:教科書58〜66ページを熟読しておく。
8. 温熱環境
  人体が感じる温冷感について解説する。
  準備学習:教科書68〜78ページを熟読しておく。
9. 空気質環境(1)汚染物質の除去
  室内空気の汚染物質の種類等について解説する。
  準備学習:教科書80〜86ページを熟読しておく。
10. 空気質環境(2)換気と通風
  換気と通風のメカニズムと効果について解説する。
  準備学習:教科書86〜99ページを熟読しておく。
11. 光環境(1)光の単位と昼光
  光の基礎事項について解説する。
  準備学習:教科書102〜110ページを熟読しておく。
12. 光環境(2)人工光と照明計画
  人工光と照明計画について解説する。
  準備学習:教科書110〜122ページを熟読しておく。
13. 音環境
  音環境の基礎知識について解説する。
  準備学習:教科書124〜153ページを熟読しておく。
14. 学習内容の振り返り
  準備学習:定期試験で解けなかった問題を考えておく。

<成績評価方法>
成績は期末試験結果で評価する。60点以上で合格とする。

<教科書>
「はじめての建築環境工学」小林茂雄,中島裕輔他著(彰国社)

<参考書>
「里山長屋をたのしむ」山田貴宏著(学芸出版社)
「ZED Book」ビル・ダンスター他著 中島裕輔・高口洋人 訳(鹿島出版会)

<オフィスアワー>
毎週木曜11:30〜12:00,新宿校舎24階2416号室


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2016 Kogakuin University. All Rights Reserved.