| 2016年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科
 
 
○建築の構造I(Structure of Architecture I)[6E05]
 2単位
 小野里 憲一 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
<授業のねらい>建物は自分自身の重さ、使用方法に応じて建物内に置かれるもの重さ、そして自然からの力(地震、台風、波など)様々な力を受けます。こうしたものに対して建物はどのように抵抗し、安全を保っているかについて、後期以降に学ぶ構造力学系科目との関係を知ります。荷重(建物に作用する力)の種類、構造種別(木造、鋼構造、鉄筋コンクリート造など)、構造形式、および簡単な構造力学を理解します。<受講にあたっての前提条件>この授業は、2014年度以前に入学した学生の1年次科目であり、再履修のために開講します。したがって、2015年度以降の学生は履修できません。<具体的な到達目標>1年後期以降に構造の授業で使用する基礎的な用語を覚え、簡単な構造物の反力や応力を求めることができる。<授業計画及び準備学習>授業の内容が充分に理解でき、その知識を応用して使いこなせるように、演習を,毎回の授業に設けます。1.ガイダンス:ガイダンス、力と表現、工学と単位、建物の重さ
 準備学習:どのような授業であったか、復習する。
 2.自然と建物に加わる荷重:固定、積載、積雪、風、地震
 準備学習:キューポートから第2回の講義資料を手に入れ,わからない語句などを調べる。
 3.建物の骨組み:柱、梁、壁、床、安定・不安定、ラーメン・トラス・壁式
 準備学習:キューポートから第3回の講義資料を手に入れ,わからない語句などを調べる。
 4.木と建築:木の基本的性質、在来、2×4、集成材、合板
 準備学習:キューポートから第4回の講義資料を手に入れ,わからない語句などを調べる。
 5.コンクリート+鉄の建築:RCの基本性質、ラーメン、壁、スラブ
 準備学習:キューポートから第5回の講義資料を手に入れ,わからない語句などを調べる。
 6.鉄の建築:鉄の性質、断面、組み立て、座屈、接合
 準備学習:キューポートから第6回の講義資料を手に入れ,わからない語句などを調べる。
 7.特殊構造建築:アーチ、立体トラス、吊り、膜、折板
 準備学習:キューポートから第7回の講義資料を手に入れ,わからない語句などを調べる。
 8.土と建物:土の基本性質、種類、基礎、杭、液状化
 準備学習:キューポートから第8回の講義資料を手に入れ,わからない語句などを調べる。
 9.建物の揺れ:建物の重さと地震力、共振、減衰、免震、制振
 準備学習:キューポートから第9回の講義資料を手に入れ,わからない語句などを調べる。
 10.強さと硬さ:応力、ひずみ、許容応力度
 準備学習:構造力学Uで習った、応力度とひずみ度、ヤング係数について復習する。
 12.棒の力と変形:軸方向力、せん断力、曲げモーメント
 準備学習:やわらかい棒に様々な力を作用させたとき、どのような変形をするか確認する。
 13.反力:支点、接合部、単純梁、方持ち梁、荷重、モーメント
 準備学習:構造力学Tで習った、反力と応力を求めるために力のつり合いの式の復習をする。
 14.学習内容の振り返り
 準備学習:定期試験で解けなかった問題の解き方を考えておく。
<成績評価方法>期末試験を実施し評価が60以上を合格とします。<教科書>指定教科書なし。スライドの資料をキューポートからダウンロードできるようにします。
<参考書>下記は教科書でなく参考書です。講義を受けながら必要に応じて購入してください。「建築構造の計画」:寺本隆幸(森北出版株式会社)
<オフィスアワー>授業の前後に3-301室で行う。<学生へのメッセージ>建築を学ぶ学生にとって特に難しいとされている科目が後期から始まる「構造力学」などの構造系科目です。「建築の構造」はこれらの構造系科目の導入教科となります。なるべく構造力学を学ぶ意義が理解できるような講義にしたいと考えています。<参考ホームページアドレス>http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwd1026/ 
 
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