2016年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科
○建築デザイン演習(Architectural Design Studio)[5H16]
2単位 澤岡 清秀 教授 [ 教員業績 JP EN ] 木下 庸子 教授 [ 教員業績 JP EN ] 間下 奈津子 非常勤講師 長尾 亜子 非常勤講師 山岸 綾 非常勤講師 今永 和利 非常勤講師 沢瀬 学 非常勤講師 細谷 功 非常勤講師 塩見 一郎 教授 山門 和枝 特任助教
- <授業のねらい>
- 2年までの学習を土台として、建築をより幅広い観点から考える設計能力を身につけることができる。特に以下3点に重点をおく。(1)建築に与えられたプログラム上の要求条件を手がかりとして設計する。(2)建築の内部空間に自分が身を置いたとき、どのように知覚できるかを想像しながら設計する。(3)建築を単体として考えるだけではなく、周囲の都市的・地形的状況との関連のなかで設計する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 1年前後期および2年前後期の全設計科目を履修していること。
- <具体的な到達目標>
- (1)建築は、利用者のために、特定の目的をもって作られる。それは制約条件ともなるが、同時にデザインを構想するための有力な手がかりともなる。建築デザインとは、単なる形の遊びではなく、与えられた条件を満たしつつ、豊かな空間を構想することができる。
(2)建築は、内部にどのような空間を包み込むが重要である。外観から考えるだけではなく、内部に足を踏み入れた時、人の身体は、どのような感覚を得ることができるだろうか?この点を常に意識しながら設計をすすめることができる。 (3)建築は、敷地の都市的・地形的状況のなかでどうあるべきかを考えなければならない。建築は都市に何かを語りかけ、都市は建築に様々な影響を与える。その場所にふさわしい建築の在り方を考えることができる。 (4)以上の目標を達するために、自分のアイデアを粘り強く、継続的に発展させ展開していく設計プロセスを修得する。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1課題は、目黒川周辺の敷地に、だれでも気楽に立ち寄れ、この町の魅力を高めるような「ブックカフェ」を設計する。第2課題は、吉祥寺の井の頭公園の入口に、「ある彫刻家のための美術館」を設計する。
1.第一課題「ブックカフェ」出題・課題説明 2.地区調査報告/書店、カフェ、ブックカフェの家具実測図面提出 準備学習:グループによる敷地調査・敷地選定・書店、カフェ、ブックカフェの実地調査 3.エスキースチェック 準備学習:周辺模型制作・模型によるボリュームチェック 4.エスキースチェック 準備学習:1/100 平面・断面・模型スタディ 5.エスキースチェック 準備学習:1/100 平面図・断面図・模型スタディ 6.第一課題提出・講評/第二課題「ある彫刻家のための美術館」出題 準備学習:1/100 平面図・断面図・レイアウト・提出シート制作・模型制作 7.選定した彫刻家と作品の発表/敷地調査報告/類例美術館調査報告 準備学習:彫刻家および収蔵作品選定/敷地調査/類例美術館調査 8.エスキースチェック 準備学習:敷地模型(1/200)制作とボリュームスタディ 9.エスキースチェック 準備学習:ボリュームスタディ/デザインアイデア提出 10.エスキースチェック 準備学習:平面図・断面図・模型(1/200)スタディ 11. 第二課題中間提出・講評 準備学習:中間提出用平面図・断面図・模型(1/200)制作 12. エスキースチェック 準備学習:平面図・断面図・模型(1/200)スタディ 13. エスキースチェック 準備学習:平面図・断面図・模型(1/200)スタディ 14. 第二課題最終講評・授業の振り返り 準備学習:本提出用平面図・断面図・模型(1/200)制作
- <成績評価方法>
- 2課題すべての提出(中間、最終を含む)を行うことが必須である。中間提出を行わなければ「最終提出」は受理しない。第1課題および第2課題二つの作品の平均点を基準として、出席状況を加味して加点・減点を行い、最終評価とする。100点満点中、60点を合格点とする。
- <教科書>
- 指定教科書なし。
- <参考書>
- 「TOKYOブックカフェ紀行」玄光社
日本建築学会編「建築設計資料集成/展示/芸能」
- <オフィスアワー>
- 時間:毎回授業の後30分。17:20〜17:50 場所:9階建築設計準備室。
および、水曜日13:00~14:00 2677室(澤岡研究室) メール:sawaoka@cc.kogakuin.ac.jp
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