2016年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科

福祉援助学(Planning and Assessment of Care)[4H18]

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2単位
赤木 徹也 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
大島 千帆 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
適切な住環境を創造するためには、人々の多様なニーズとそれを可能にするための具体的な援助の形態を把握し、それをデザインの与条件として位置づけることが重要である。
そこで、本講義では、社会福祉に関する基本的な理念、対象者の捉え方を学ぶ。その理念や捉え方を前提とした住環境のデザインと密接に関係する社会福祉学における社会福祉援助技術を体系的に理解することを目的とする。特に、ケアワークとケアマネジメントを中心に取り上げ、様々な障がいを有する人々に対するケアワークのあり方と共に、障がいの進行状況などを十分に考慮するためのアセスメントに基づくケアマネジメントを理解する。

<受講にあたっての前提条件>
既習科目、または並行履修科目についての前提条件は特になし。

<具体的な到達目標>
・社会福祉に関する基本的な理念と歴史的経緯を理解できる
・人々の多様なニーズとそれを可能にするための具体的な援助の形態を理解できる
・ケアワークやケアマネジメントについて理解するとともに、これらを第三者に説明することができる
・社会福祉援助の対象者のニーズを分析し、住環境デザインに適用していくプロセスを具体的に理解することができる

<授業計画及び準備学習>
下記の内容について、教員と学生が双方向で考えや意見を交わし、議論する時間を、毎回の授業に設ける。

第1週  ガイダンス
第2週  社会福祉の全体像と福祉の理念
第3週  住環境デザインと福祉援助の関係
第4週  福祉援助の技法(ケアマネジメント等)
第5週  高齢者と住環境 (1)認知症高齢者への関わり方
第6週  高齢者と住環境(2) 施設における高齢者の生活とその援助・支援
第7週  高齢者と住環境(3)在宅における高齢者の生活とその援助・支援
第8週  高齢者と住環境(4)終末期の援助・支援
第9週  障がい者と住環境(1)障がいとはなにか
第10週 障がい者と住環境(2)施設における障がい者の生活とその援助・支援
第11週 障がい者と住環境(3)在宅における障がい者の生活とその援助・支援
第12週 子ども家庭福祉分野における援助・支援(1)
第13週 子ども家庭福祉分野における援助・支援(2)
第14週 学習内容の振り返り

準備学習
第1週〜第13週:授業毎に次週の授業内容の概要説明を行うので、その範囲を十分に予習しておくこと。
第14週:定期試験で解けなかった問題の解き方を考えておくこと。

<成績評価方法>
定期試験、授業の際の提出物、授業の際に行う発表の内容を総合した100点評価で行う。60点以上の者に単位を認める。配点の内訳は、定期試験(50点)、授業の際の提出物(30点)、授業の際に行う発表の内容(20点)とする。

<教科書>
毎回の授業でレジュメを配布する(指定教科書なし)。

<参考書>
「よくわかる社会福祉」山縣文治・岡田忠克編(ミネルヴァ書房) 2012

<オフィスアワー>
・赤木:火曜日13:00〜13:30(新宿校舎26階赤木研究室)
・大島:授業の後に教場で。事前にメール「ooshima-chiho@spu.ac.jp」で連絡を入れることが望ましい。


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