2016年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科
建築保全技術(Building Maintenance and Preservation)[3J02]
2単位 大内田 史郎 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 中村 文美 非常勤講師
- <授業のねらい>
- 近年の建築物は、地球環境に配慮し良好な状態で維持管理して、長寿命化を図ることが求められている。それを実現するためには、様々な技術上の配慮や工夫が必要である。
本授業では、歴史的建造物の実例を通して、建築物の保存や改修に関する実務の流れや、実務上必要となる専門的な技術・工法に関する知識を習得することを目標とする。
- <受講にあたっての前提条件>
- 3年次の保存・再生デザイン分野の専門科目を修得していることが望ましい。
- <具体的な到達目標>
- 改良保全に関する一般的な手順を学んだ上で、具体的な歴史的建築物(非木造、木造)の保存修理、改良保全の実例を取り上げ、そこに用いられた専門的な技術・工法を学ぶ。これらの学びや課題を通して、具体的な建築物に関する改良保全やその計画・施工を行う際の留意点や調査研究の視点を適切にまとめることに取り組む。その上で、建築保全、歴史的建造物の保存修復という専門分野に関する課題への意識を高める。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1週目:ガイダンス
第2週目:歴史的建造物(非木造建築)の「調査」と「設計」 第3週目:歴史的建造物(非木造建築)の「保存」と「活用・再生」 第4週目:歴史的建造物(非木造建築)の「施工」と「監理」 第5〜6週目:歴史的建造物(非木造建築)の事例見学会(※講義2回分相当) 第7週目:歴史的建造物(非木造建築)のレポート発表会 第8週目:歴史的建造物(木造建築)の「調査」 第9週目:歴史的建造物(木造建築)の「設計」と「構造補強」 第10週目:歴史的建造物(木造建築)の「施工」と「監理」 第11週目:歴史的建造物(木造建築)の「保存」と「活用」 第12〜13週目:歴史的建造物(木造建築)の事例見学会(※講義2回分相当)、レポート発表会 第14週目:学習内容の振り返り
準備学習としては、講義でとりあげる事例について事前に学習しておくこと。また、講義終了後には、その事例に関する学会の論文、報告書等にも目を通して復習すること。 学習成果の確認は、レポート課題の作成をもって行う。レポート課題の出題及びその留意点は授業中に説明するので、それを理解することが必要である。
- <成績評価方法>
- 2回のレポート課題(木造・非木造)の作成で、平均60点以上(ともに100点満点)の成績をおさめた者に単位を認める。
- <教科書>
- なし
- <参考書>
- 授業に関連した参考書は随時紹介する。
- <オフィスアワー>
- ・火曜日 17:30〜18:30 八王子校舎3号館3310室
・水曜日 17:30〜18:30 新宿校舎26階2678室
- <学生へのメッセージ>
- 事例見学会やレポート発表会を実施しますので、より積極的な姿勢で授業に臨んでください。
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