2016年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科
建築意匠論(Theory of Design in Architecture)[3E16]
2単位 澤岡 清秀 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- 建築デザイン(意匠)の方法は多様である。多くの建築家たちが何をきっかけにコンセプトを立て、それをどう展開してデザインしたかを学び、また背景にある思想・哲学を知ることから、建築デザインの幅広い可能性を修得する。自分の設計手法を見直し、新たな可能性を探るてがかりを得ることができる。
- <受講にあたっての前提条件>
- 西洋建築史、日本建築史を履修修了し、同時に近代建築史を受講していること。
- <具体的な到達目標>
- (1)建築デザインの基礎となる用語や概念を整理し、古今東西の名建築からその実例を見ることで理解を深める。(2)建築デザインにおいて欠かせない3つの手がかり(場所・プログラム・コンテクスト)について、20世紀の代表的な作品実例の検証から、理解を深めることができる。(3)主として1960年代以降に展開されてきた建築デザインのテーマを、代表的な建築家の作品実例を通して理解できる。
- <授業計画及び準備学習>
- 授業は全体が3部構成になっていて、上記の到達目標の3点にそって解説していく。
Part 1 (1)1-1.イントロダクション:内部と外部 (2)1-2 建築をつくる要素:空間を限定する方法 (3)1-3 型と構成原理:型(タイプ)とは何か?ル・コルビュジェの提案した定型 (4)1-4 シェマと空間構成:パラディアン・シェマ、ダブルサークル・シェマ Part 2 (5)2-0 場所とプログラム:ラ・トゥーレット修道院/クンストホル美術館 (6)2-1 コンテクスト-1:カレ・ダール/東京国立博物館法隆寺宝物館 (7)2-2 コンテクスト-2:アプタイベルグ美術館/シュトゥットガルト美術館 (8)2-3.機能:セントラル・ベヒーア本社/ウィリス・フェイバー・デュマス本社 (9)2-4 機械の美学:アーキグラム/ポンピドーセンター/ロシア構成主義 Part 3 (10)3-1 光の詩学:キンベル美術館/メニル・コレクション美術館/バイエラー美術館 (11)3-2 記憶:カルロ・スカルパの世界 (12)3-3 素材:ミニマリズムと建築:ポーソン/ヘルツォク&ド・ムーロン/シゴン&グイエー (13)3-4 空間の気配:ペーター・ツムトーの世界 (14)3-5 建築の身体と表皮:授業の振り返り
- <成績評価方法>
- 定期試験と中間レポートによる100店評価で行う。出席状況を加味して最終点とする。60点以上で合格とする。
- <教科書>
- 毎回、授業の理解を助けるための参考資料「memo」をKuportの教材配布欄にアップロードします。それを必ず授業に先立って各自でダウンロードして授業に持参してください。
- <参考書>
- (1)ウィリアム.J.R.カーティス著「近代建築の系譜ー1900年以後」(上・下巻)五島朋子等訳、SDライブラリー
(2)ケネス・フランプトン著「モダン・アーキテクチャー(1)1851-1919、(2)1920-1945、ADAエディタ・トーキョー このほかに、毎回、授業の「memo」に参考文献リストを付ける。
- <オフィスアワー>
- 水曜日 13:00〜14:00 場所:2677室(研究室)
- <学生へのメッセージ>
- 建築設計で壁にあたったときに、発想のヒントになるはずです。質問があるときはどんどん聞きに来てください。
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