2016年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科

建築意匠論(Theory of Design in Architecture)[3E16]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
澤岡 清秀 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
建築デザイン(意匠)の方法は多様である。多くの建築家たちが何をきっかけにコンセプトを立て、それをどう展開してデザインしたかを学び、また背景にある思想・哲学を知ることから、建築デザインの幅広い可能性を修得する。自分の設計手法を見直し、新たな可能性を探るてがかりを得ることができる。

<受講にあたっての前提条件>
西洋建築史、日本建築史を履修修了し、同時に近代建築史を受講していること。

<具体的な到達目標>
(1)建築デザインの基礎となる用語や概念を整理し、古今東西の名建築からその実例を見ることで理解を深める。(2)建築デザインにおいて欠かせない3つの手がかり(場所・プログラム・コンテクスト)について、20世紀の代表的な作品実例の検証から、理解を深めることができる。(3)主として1960年代以降に展開されてきた建築デザインのテーマを、代表的な建築家の作品実例を通して理解できる。

<授業計画及び準備学習>
授業は全体が3部構成になっていて、上記の到達目標の3点にそって解説していく。
Part 1
(1)1-1.イントロダクション:内部と外部
(2)1-2 建築をつくる要素:空間を限定する方法
(3)1-3 型と構成原理:型(タイプ)とは何か?ル・コルビュジェの提案した定型
(4)1-4 シェマと空間構成:パラディアン・シェマ、ダブルサークル・シェマ
Part 2
(5)2-0 場所とプログラム:ラ・トゥーレット修道院/クンストホル美術館
(6)2-1 コンテクスト-1:カレ・ダール/東京国立博物館法隆寺宝物館
(7)2-2 コンテクスト-2:アプタイベルグ美術館/シュトゥットガルト美術館
(8)2-3.機能:セントラル・ベヒーア本社/ウィリス・フェイバー・デュマス本社
(9)2-4 機械の美学:アーキグラム/ポンピドーセンター/ロシア構成主義
Part 3
(10)3-1 光の詩学:キンベル美術館/メニル・コレクション美術館/バイエラー美術館
(11)3-2 記憶:カルロ・スカルパの世界
(12)3-3 素材:ミニマリズムと建築:ポーソン/ヘルツォク&ド・ムーロン/シゴン&グイエー
(13)3-4 空間の気配:ペーター・ツムトーの世界
(14)3-5 建築の身体と表皮:授業の振り返り

<成績評価方法>
定期試験と中間レポートによる100店評価で行う。出席状況を加味して最終点とする。60点以上で合格とする。

<教科書>
毎回、授業の理解を助けるための参考資料「memo」をKuportの教材配布欄にアップロードします。それを必ず授業に先立って各自でダウンロードして授業に持参してください。

<参考書>
(1)ウィリアム.J.R.カーティス著「近代建築の系譜ー1900年以後」(上・下巻)五島朋子等訳、SDライブラリー
(2)ケネス・フランプトン著「モダン・アーキテクチャー(1)1851-1919、(2)1920-1945、ADAエディタ・トーキョー
このほかに、毎回、授業の「memo」に参考文献リストを付ける。

<オフィスアワー>
水曜日 13:00〜14:00 場所:2677室(研究室)

<学生へのメッセージ>
建築設計で壁にあたったときに、発想のヒントになるはずです。質問があるときはどんどん聞きに来てください。


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2016 Kogakuin University. All Rights Reserved.