2016年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科

福祉のまちづくり(Universal Design for Inclusive Society)[2B12]

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2単位
筧 淳夫 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
境野健太郎 准教授  
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
高齢者の身体的、心理的な特性に対する知識をベースとして、「生活の質」の向上をめざしながら、様々な障害を有する人々に対する適切な住環境の創造に向けた基礎的理解を深めるとともに、まちづくりの視点を含めて新たな居住環境の提案能力を身につける。

<受講にあたっての前提条件>
2015年度からのカリキュラム変更に伴う移行期間の措置として2016年度に限り開講する。本講義は2015年度から「ケアと住環境」に講義内容の充実のために再編しており、できれば「ケアと住環境」を優先して受講することが望ましいので受講にあたっては留意すること。

<具体的な到達目標>
●高齢者の心理的、身体的特性に関する知識を獲得する。
●高齢者の施設設計の基本的要件に関する知識を獲得する。
●高齢者の新たな居住環境に対する提案能力を身につける。

<授業計画及び準備学習>
1.高齢者ケアの制度(1):筧:9/13
高齢者ケアの制度の概要を理解する。
準備学習: 高齢者ケア制度について調べておく。
2.高齢者の住環境の事例収集(1):境野:9/20
高齢者の生活を配慮した居住環境の事例を集める。
準備学習:高齢者の居住施設の事例を集めておく
3.高齢者の住環境の事例収集(2):境野:9/27
高齢者向け居住環境の事例を整理して取りまとめる。
準備学習:高齢者の居住施設の事例を集めておく
4.高齢者の居住環境の事例分析(1):境野:10/4
前2回のとりまとめを発表して、高齢者の居住環境の特性を理解する。
準備学習:前2回のまとめを行う
5.高齢者の居住環境の事例分析(2):境野:10/11
優れた高齢者の居住環境を事例として、ケアと住環境の関係について理解を深める。
準備学習:優れた高齢者施設の事例を集めておく
6.高齢者の居住環境の事例分析(3):境野:10/18
優れた高齢者の居住環境を事例として、まちづくりと住環境の関係について理解を深める。
準備学習:優れた高齢者施設の事例を集めておく
7.高齢者ケアの制度を理解する(1):筧:10/25
グループワークにより高齢者ケアの制度を調べて取りまとめる。
準備学習: 高齢者ケアの制度について調べておく。
8.高齢者ケアの制度を理解する(2):筧:11/8
高齢者ケアの制度について発表して、理解を深める。
準備学習: 高齢者ケアの制度をプレゼンテーションとしてまとめる。
9.高齢者ケアの制度を理解する(3):筧:11/15
高齢者ケアの制度と背景を理解する。
準備学習:人口の高齢化について調べておく。
10.高齢者の身体的特性を理解する(2):筧:11/29
高齢者の身体的特性をプレゼンテーションする。
準備学習: 高齢者の身体的特性をプレゼンテーション資料にまとめる。
11.高齢者施設の計画を行う(1):筧:12/6
  高齢者向けの集合住宅の計画を行う。全体の構成と居室の計画条件を整理して、居室のプランニングを行う。
準備学習: 高齢者向け集合住宅の事例を集める。
12.高齢者施設の計画を行う(2):筧:12/13
  高齢者向けの集合住宅の計画を行う。全体のブロックプランを考える。
準備学習: 居室のプランニングを検討する。
13.高齢者施設の計画を行う(3):筧:12/20
  各自の提案を発表する。
準備学習: 居室のプランニングを検討する。
14.学習成果の振り返り:1/24
  準備学習:前回までの総復習を行う。

<成績評価方法>
成績の評価は合計3回のレポート及び提出物を、それぞれ100点満点で評価し、合計180点以上を合格とする。

<教科書>
指定教科書無し

<参考書>
浅沼由紀ほか「高齢者の住まい IS建築設計テキスト」市ヶ谷出版会

<オフィスアワー>
火曜日 11:00〜11:30 新宿キャンパス 25階2572号室

<学生へのメッセージ>
この授業は高齢者ケアの制度及び高齢者の身体的・心理的特性を理解した上で、高齢者の生活行為に基づいた居住環境計画を提案する能力を身につける授業です。
専門的知識の獲得はもちろんのこと、これからの高齢社会で仕事をする上で、一般知識として身につけてもらいたい情報がたくさん含まれています。


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