2016年度工学院大学 建築学部建築学科

地盤・基礎工学(Foundation Engineering)[6J01]

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2単位
梅野 岳 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
建築基礎とこれを支える宅地・地盤に関する基礎知識、並びに基礎構造の設計に当たっての基本的な考え方を学ぶ。
 将来、建築家や建築設備関連技術者など、建築構造や建設工事とは別分野を目指す受講生にとっても、最低限知っておくべき建築基礎構造に関する知識の習得に重点をおく。

<受講にあたっての前提条件>
構造系専門科目の選択者が望ましいが、建築基礎に関する知識習得に興味があり、学習意欲がある者であれば可とし、必須条件とはしない。

<具体的な到達目標>
具体的な達成目標として、以下の3項目を掲げる
(1)地形から推定される基礎の課題を理解する
(2)各種地盤の基本的な性状と地盤調査の基本を理解する。
(3)自宅の基礎形式とその支持力検証結果を第三者に分かり易く説明することができる。

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス、この講座で学ぶことー建築基礎工学概論ーと、建築基礎に係る今日的課題
  
   準備学習:最近発生した杭基礎トラブルについて調べてくる。

2.地盤の形成、地形と地層、土質の分類
   ◇演習課題-1の出題:次の講義までにメールにて講師の事前添削を受けながら完成させる。
   
   準備学習:事前に配布する資料を読み、「指定された用語」の意味または定義を理解してくる。
   
3.地下水と基礎、演習課題-1の解説
   ※演習-1の提出内容により各自の最終課題に取り組むべきテーマを決定)
   
   準備学習:事前に配布する資料を読み、「指定された用語」の意味または定義を理解してくる。

4.土の基本的性質
   ※ビデオ学習、土質試料の観察含む
   
   準備学習:事前に配布する資料を読み、「指定された用語」の意味または定義を理解してくる。

5.土の強さと圧密特性
  ◇演習課題-2の出題:次の講義までにメールにて講師の事前添削を受けながら完成させる

   準備学習:事前に配布する資料を読み、「指定された用語」の意味または定義を理解してくる。

6.地盤調査の概要と原位置試験

   準備学習:事前に配布する資料を読み、「指定された用語」の意味または定義を理解してくる。

7.地盤の地震時挙動(液状化と斜面崩壊)
   ◇演習課題-3の出題:次の講義までにメールにて講師の事前添削を受けながら完成させる。

   準備学習:事前に配布する資料を読み、「指定された用語」の意味または定義を理解してくる。

8.土圧と擁壁・地下外壁、地下掘削と山留工法、演習課題-3の解説、

   準備学習:事前に配布する資料を読み、「指定された用語」の意味または定義を理解してくる。

9.直接基礎の支持力算定と沈下

   準備学習:事前に配布する資料を読み、「指定された用語」の意味または定義を理解してくる。

10.直接基礎の設計手法、地盤改良工法
   ◇演習課題-4の出題:次の講義までにメールにて講師の事前添削を受けながら完成させる。

   準備学習:事前に配布する資料を読み、「指定された用語」の意味または定義を理解してくる。 

11.杭基礎の種類と鉛直支持力、演習課題-4の解説、

   準備学習:事前に配布する資料を読み、「指定された用語」の意味または定義を理解してくる。

12.鉛直支持力-2(引抜き抵抗力、負の摩擦力を含む)及び 水平抵抗力−1

   準備学習:事前に配布する資料を読み、「指定された用語」の意味または定義を理解してくる。

13.水平抵抗力-2、杭基礎の設計手法、
   ◇杭基礎の支持力演習、学習達成度の確認試験の為の振り返り

   準備学習:事前に配布する資料を読み、「指定された用語」の意味または定義を理解してくる。

14. 学習内容の振り返り

   準備学習:前回までの総復習を行ってくる。

※受講に当たっては、毎回事前にKUPORTにアップした配布予定資料に目を通して来ること。(プリントは不要)

<成績評価方法>
5回予定の演習課題レポート(配分各45点)と定期試験(配分55点)の総合採点により、60点以上を合格とする。

<教科書>
指定教科書なし。
授業時に、プリントを配布する

<参考書>
畑中宗憲・加倉井正昭共著建築基礎構造[改訂版]東洋書店2010年9月

<オフィスアワー>
木曜日講義前15分、 12階の講師控え室
なお、メールによる質問は随時受け付ける。
(メールアドレスはガイダンス時に公開)

<学生へのメッセージ>
極力、写真やビデオ映像等を利用したビジアルな講義により、基本的な考え方を感覚で理解できるような講義を目指す。また、演習課題では、受講者個々の理解度に応じ、メール交信による学習指導を行う。

<備 考>
毎回の授業は、前回の復習、講義(ビデオ学習含む)、学習内容の振り返り(小演習、受講者発表等を含む)


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