2016年度工学院大学 建築学部建築学科
空気調和設備(Air Conditioning System)[5E20]
2単位 野部 達夫 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- 空気調和設備は建築内の温熱環境と空気質環境を調整するための設備であるが、換言すれば居住者の被服に次ぐ直近部分の気候調整技術でもある。講義ではサブシステムごとにその要点を詳述する。人間から建築、外部空間、地球環境へと至るエネルギーの流れを理解することを狙いとする。
- <受講にあたっての前提条件>
- ・「建築設備工学」を履修していることが望ましい。
・並行して、環境設備系科目を極力履修すること。
- <具体的な到達目標>
- ・空気調和設備のエネルギーの流れを理解できる。
・熱源システムの成績係数を算出することができる。 ・冷凍機の仕組みを理解できる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.空気調和設備の全体構成
空気調和設備の全貌を理解するために、エネルギーや物質の移動を説明する。 準備学習:教科書の1〜34ページを読み、例題、類題を解く。 2.空調用熱源装置(圧縮式冷凍機) 逆カルノーサイクルと冷媒に関する基礎知識を解説する。 準備学習:181〜194ページを読み、例題、類題を解く。 3.空調用熱源装置(吸収冷凍機) 吸収冷凍サイクルと臭化リチウムに関する基礎知識を解説する。 準備学習:教科書195〜203ページを読み、例題、類題を解く。 4.空調用熱源装置(ボイラ、ヒートポンプ、補機) 暖房用熱源と補機について解説する。 準備学習:教科書204〜228ページを読み、例題、類題を解く。 5.配管設備 水搬送系の基本概念と構成機器について解説する。 準備学習:教科書229〜266ページを読み、例題、類題を解く。 6.空気調和機 空気調和機の仕組みと機能について解説する。 準備学習:教科書267〜320ページを読み、例題、類題を解く。 7.ダクト設備 空気搬送系の基本概念と構成機器について解説する。 準備学習:教科書321〜358ページを読み、例題、類題を解く。 8.吹出口 吹出口の種類と特性及び性能評価方法について解説する。 準備学習:教科書359〜364ページを読み、例題、類題を解く。 9.室内空気分布 室内のエアモーションとそのデザイン方法について解説する。 準備学習:教科書364〜377ページを読み、例題、類題を解く。 10.換気・排煙設備 換気・排煙の目的とその方法について解説する。 準備学習:教科書383〜392ページを読み、例題、類題を解く。 11.自動制御 空気調和設備における自動制御の目的と種類及びその動作について解説する。 準備学習:教科書393〜436ページを読み、例題、類題を解く。 12.省エネルギー計画 空気調和設備を計画する際のポイントを解説する。 準備学習:教科書437〜468ページを読み、例題、類題を解く。 13. 事例研究 空気調和設備の実例と次世代のシステムについて解説する。 準備学習:ZEBについてインターネットで調べ、要点を纏める。 14.学習成果の振り返り 準備学習:前回までの総復習を行う。
- <成績評価方法>
- 定期試験による100点評価で行う。60点以上で合格とする。
定期試験は、定期試験期間に行う。
- <教科書>
- 「改訂5版 空気調和ハンドブック」井上宇市著(丸善)
- <参考書>
- 指定参考書は無し。その都度指示する。
- <オフィスアワー>
- 木曜日13:00〜13:30に、A−2415にて。
- <学生へのメッセージ>
- 建築に関する幅広い興味の喚起を期待する。
- <参考ホームページアドレス>
- http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~dt13006/
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