2016年度工学院大学 建築学部建築学科

環境・設備設計(Air Conditioning System Design and Drawing for Building)[5B14]

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2単位
西川 豊宏 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
横山 計三 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
村田 博道 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
受講生は各自で事務所建物を設計し、その建物に最も適した空気調和、換気設備を設計する。
システム選定や負荷計算から機器、搬送設備を順次決定して、要求図面を完成させることで設備設計の基礎を身につける。

<受講にあたっての前提条件>
建築設備工学、空気調和設備を履修している事が望ましい。給排水衛生設備との並行履修を推奨する。

<具体的な到達目標>
(1)空気調和負荷計算の進め方、計算書の作成方法を理解する。
(2)空調ゾーニングの意味を理解し、最適な空調方式が選択できる。
(3)設備スペースや建築との取り合いを理解する。
(4)設計演習により設備設計図面に記述すべき事項を理解する。

<授業計画及び準備学習>
第1回・オリエンテーション
   (授業計画と学習の進め方について・設備設計概論)
第2回・オフィスビルの基準階設計と空調計画
   (建築と設備の取り合いを理解する・事前学習:教科書P53〜57を熟読する)
第3回・建物の熱的性能と室内環境の設計
   (冷暖房用熱負荷の概要と快適な室内温熱環境について理解する・事前学習:教科書P39〜47を通読する)
第4回・空調負荷計算-1
   (建物外皮負荷と内部負荷を計算し、概略負荷との比較を行う・事前学習:P69〜106を通読する)
第5回・空調ゾーニングの考え方
   (空調負荷計算書を集計し、建築計画との関係を考察する・事前学習:教科書P107〜128を参考に計算書の内容を理解しておく)
第6回・空調負荷計算-2
   (空調ゾーニングと負荷計算集計表の整合を確認する・事前学習:自らの負荷計算集計表を見直し、不整合箇所を抽出しておく)
第7回・空調方式と熱源機器の選択
   (各種空調方式を理解し、最適な空調方式を選択する・事前学習:教科書P21〜37を参考に選択する空調方式を検討しておく)
第8回・搬送設備の設計
   (制気口、ダクトサイズを決定する・事前学習:教科書P187〜206を通読し、室内の気流性状やエアバランス、ダクトルートを検討しておく)
第9回・基準階の建築計画との調整
   (適切な設備スペース、配管・ダクトルートが確保されているかを確認する・事前学習:建築計画と設備計画とに不整合が無いかを確認しておく)
第10回・建築計画と設備計画の整合性確認
   (計算書と設備計画のまとめ・事前学習:1〜9の課題を復習するとともに不整合箇所を抽出しておく)
第11回・即日設計-1(エスキス)
第12回・即日設計-2(設計概要・機器表・エアバランス表・制気口仕様のまとめと作図)
第13回・即日設計-3(空調系統図・平面図の作図)
第14回・学習内容の振り返り(設計レビュー)

<成績評価方法>
即日設計図面(100点)により評価する。
授業期間に課すレポート等は加点(10点)の対象になる。
定期試験は実施しない。

<教科書>
空気調和設備 計画設計の実務の知識(改定3版) 空気調和・衛生工学会 編 オーム社
同授業の演習テキスト(第2回以降の授業時に配布する。)

<参考書>
オフィスビルの空気調和・給排水衛生設備デザイン 空気調和・衛生工学会 編 オ−ム社
※その他、演習に必要な資料を適宜コピー配布する。

<オフィスアワー>
■新宿校舎(A-2413)
火曜日(通年) 12:50-13:40
木曜日(前期) 18:00-19:30
金曜日(後期) 13:40-15:25

<学生へのメッセージ>
自ら建築設計する事務所建物の空気調和設備設計を通じて、これまでに習得した建築・設備の総合的な理解度を整理する演習授業である。建築設備はもちろん、設計を志す学生の積極的な履修を期待する。


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