2016年度工学院大学 建築学部建築学科

建築環境エネルギーシステム(Building Environment and Energy System)[2B11]

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2単位
富樫 英介 准教授  
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
建築環境は快適、健康である必要があるが、これと同時に、使用されるエネルギー使用量は最小化されなければならない。このためには設備システムの理論を知り、高効率化を図ることでエネルギーの削減に努める必要がある。本講義では、建築設備のエネルギーシステムを中心に効率的な建築環境・エネルギーシステム設計の方法とその効果について理解することを目標とする。

<受講にあたっての前提条件>
特になし

<具体的な到達目標>
・建築環境の維持がエネルギー使用量に与える影響について理解する。
・日本のエネルギー消費の特徴について理解する。
・効率的な設備機器の基礎理論について理解し、簡単な効率の計算ができる。
・設備システム全体の年間エネルギー消費量の簡易予測ができる。

<授業計画及び準備学習>
1.居住環境とエネルギー問題
   建築環境、都市環境、地球環境とエネルギー問題
2. 持続可能な建築のエネルギーシステム
   暖冷房、給湯と省エネルギーシステム
3.熱の移動の基礎1
   熱交換器の種類と設計法を知る
   準備学習 教科書8章
4. 熱の移動の基礎2
   熱交換器の計算法を知り、出口状態の予測方法を身につける
   準備学習 教科書8章
5.建築設備システム設計1
   本講義で計算対象とする設備システム全体を知る
   準備学習 第4回の授業で配布
6.建築設備システム設計2
   設備システムを設計する
   準備学習 第4回の授業で配布
7.熱源1 ボイラ
   ボイラの仕組みを知り、エネルギー予測をする
   準備学習 教科書13章
8. 熱源2 吸収冷凍機
   吸収冷凍機の仕組みを知り、エネルギー予測をする
   準備学習 教科書15章
9. 熱源3 圧縮式冷凍機
   圧縮式冷凍機の仕組みを知り、エネルギー予測をする
   準備学習 教科書14章
10.冷却塔
   冷却塔の仕組みを知り、エネルギーと水消費の予測をする
   準備学習 教科書12章
11.空気・水搬送
   ポンプ、ファン、WTF、ATF、PQ特性
   準備学習 教科書16章
12. 期間エネルギー消費量
   設備システムの年間のエネルギー消費予測をする
   準備学習 第11回の授業で配布
13.自然エネルギー利用
   太陽熱利用 建築における太陽熱利用、太陽光発電、地中熱利用
   準備学習 教科書18章
14. ゼロエネルギー建築
   ネットゼロエネルギー建築、エネルギー自立建築、評価基準
   準備学習 第13回の授業で配布
15. 学習成果の確認(レポート課題作成)

<成績評価方法>
授業中に適宜行う演習などの課題提出を50%、最終レポートの結果を50%として、総合的に評価する。
最終レポートは必須とし、未提出の場合は不可となる。

<教科書>
必要資料は授業の際にデータで配布する

<参考書>
教科書 田中俊六監修、宇田川光弘ほか著:最新建築設備工学[改訂版]、井上書院
田中俊六著:省エネルギーシステム概論、オーム社

<オフィスアワー>
月曜日 13:00-15:00
新宿校舎 24F 2418 富樫研究室


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