2016年度工学院大学 建築学部建築学科

構造材料施工(Structural Materials and Practice)[1B12]

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2単位
田村 雅紀 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
建築物は,コンクリート系材料,金属材料ならびに木質系材料など,構造材料として使用できる材料に下地材,仕上材および機能材が加わり,全体が構成されている。そして,建築物として完成するまでの過程には,作り手・使い手などにより,設計・計画,工事ならびにそのマネジメントなどを踏まえた建築行為の積み重ねがあり,一定の使用期間を経た後は,解体・廃棄・再資源化の段階を経て,最終的に資源循環に向けた取り組みが行なわれる。本授業は,これらの仕組みに関する基礎的な理解を得ることを目標にする。

<受講にあたっての前提条件>
「建築材料」,「建築施工」,「建築構法」を受講していること。
・数学,化学,物理に関する初歩的な知識を習得していること。
・構造材料施工への理解が,建て築く「もの・こと」の原点となることを意識して授業に臨めること。

<具体的な到達目標>
・構造材料の施工に関わる主要な専門用語を理解できる。
・構造材料の施工が建築物および関連する活動に与える影響が理解できる。

<授業計画及び準備学習>
構造材料施工を学ぶための全14回の講義を行う。毎回,準備学習用にネットで配布する授業メモをダウンロードし,その授業におけるキーワードを10個抽出して,その説明を記述する(第1段階)。最終回までに全4回程度の中間レポートを実施し(第2段階),8回目以後に習熟度を確認するためにファイル提出をする(第3段階)。その上で最終テストを受け(第4段階),最終的に4つの段階で積み上げた学習を行う。

第1回 計画段階  建築というものづくり
 準備学習:教科書pp.7-18より,キーワード抽出・記述を行う。
第2回 計画段階  建築と法規
 準備学習:教科書pp.19-28より,キーワード抽出・記述を行う。
第3回 計画段階  建築と環境影響
 準備学習:教科書pp.29-40より,キーワード抽出・記述を行う。
第4回 計画段階  建築の企画・マネジメント
 準備学習:教科書pp.41-52より,キーワード抽出・記述を行う。
第5回 工事段階  建築の構工法
 準備学習:教科書pp.53-64より,キーワード抽出・記述を行う。
第6回 工事段階  建築の工事監理・BIM
 準備学習:教科書pp.65-78より,キーワード抽出・記述を行う。
第7回 工事段階  構造材料の選定と品質管理
 準備学習:教科書pp.79-94より,キーワード抽出・記述を行う。
第8回 工事段階  構造材料の施工計画
 準備学習:教科書pp.95-112より,キーワード抽出・記述を行う。
第9回 工事段階  地盤調査と基礎工事
 準備学習:教科書pp.113-130より,キーワード抽出・記述を行う。
第10回 工事段階  鉄筋コンクリート工事・鉄骨工事
 準備学習:教科書pp.131-142より,キーワード抽出・記述を行う。
第11回 工事段階  建築の維持保全・補修補強・改修
 準備学習:教科書pp.143-152より,キーワード抽出・記述を行う。
第12回 保全段階  建築のアセットマネジメント
 準備学習:教科書pp.153-162より,キーワード抽出・記述を行う。
第13回 処理段階  建築の解体・廃棄
 準備学習:教科書pp.163-177より,キーワード抽出・記述を行う。
第14回 処理段階  次世代に向けた資源循環, 学習内容の振り返り

<成績評価方法>
授業メモ(15%),レポート(25%),中間ファイル(10%)ならびに最終テスト(50%)を踏まえた総合評価が60%程度を満足することをする。なお理由がなく3回以上欠席すると,学習成果の到達度が下がるため不合格となる。十分に注意をすること。

<教科書>
「建築生産−ものづくりから見た建築のしくみ−」,ものづくり研究会,彰国社
*通称「こぶたちゃんテキスト」

<参考書>
「ベーシック建築材料」,野口貴文,田村雅紀他,彰国社
*工学院大学建築学部1年生「建築材料(必修)」に使用する図版入りの絵解き教科書です

<オフィスアワー>
毎週月曜・授業前後合計2時間,25階2575室(田村),またはメール(masaki-t@cc.kogakuin.ac.jp)により相談を受け付けることができます

<学生へのメッセージ>
人のからだは,様々な「器官,組織,細胞」により成り立っており,建築物のからだは,「構造体,部材,材料」により構成されている。材料を視点とし,構造体が形作られて,健全な状態を保つための基礎的な仕組みについて考える場としたい。

<参考ホームページアドレス>
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~dt40009/


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