2016年度工学院大学 建築学部建築学科

イギリス留学建築デザインA(Architectural Design A for the Special Program of Study in England)[0402]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
澤岡 清秀 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
西森 陸雄 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
ケント大学建築学部の全面的な協力により、イギリスの大学の建築設計教育を体験できるきわめて貴重な機会である。ケント大学3年生の建築設計課題をイギリスの学生とともに経験でき、イギリスの教授陣から直接指導を受ける。また2週間の末にはイギリスの学生と一緒に成果発表および講評を受け、教授や学生と議論を交わすことができる。

<受講にあたっての前提条件>
コミュニケーションはすべて英語で行うので、日常的な英会話、reading, listening の力はある程度必要だが、積極的に学ぶ意欲さえあれば、澤岡が要所を日本語でフォローするので心配はいらない。

<具体的な到達目標>
イギリスでの建築教育の日本との違いを認識し、今後の自分の設計方法に役立てられるようになる。またイギリスの教授、学生との英語によるコミュニケーション能力を高めることができる。そして建築デザインに対して、今までより幅広い範囲から考えることができるようになる。

<授業計画及び準備学習>
ケント大学建築学部3年生必修科目AR545[ADAPT & EXTEND] の最初のPhase「CONCEPT DESIGN AND BRIEF DEVELOPMENT」をケント大の学生とともに履修する。場所はすべてケント大学キャンパス内の建築学部設計スタジオで行う。
課題内容は9月に公表されるので、指示を待ってほしい。2週間の流れは大体下記の通り。
第1週最終日:課題説明と敷地調査
第2週:月曜〜木曜:金曜のDESIGN CHARRETTE に向けて、課題の理解・調査研究の上に立って、最初のコンセプトとスケッチを書き上げる。この間、ケント大の講義科目を聴講することができる。
第2週金曜日:DESIGN CHARRETTE :全学生と担当教員が一同に集まり、グループごとに担当教員とグループ内学生たちに対して自分のコンセプトとスケッチを見せて説明し、それに対してディスカッションを行いながら、一日かけて案を磨いていく。日本では見られないイギリス特有のデザイン教育を肌で感じるセッションである。
第3週:月曜〜木曜:DESIGN CHARRETTEで発展させたコンセプトをさらに展開し、図面と模型、CGなどを駆使して金曜日のCONCEPT DESIGN PRESENTATION で発表する自分の案をまとめる。視覚的な材料だけでなく、自分のコンセプトを英語でどのように表現するかを考える必要がある。澤岡がそこは一対一でフォローする。
第3週金曜日: CONCEPT DESIGN PRESENTATION :ケント大学内のDigital Presentation Space で一人一人発表し講評を受ける。

<成績評価方法>
DESIGN CHARRETTEと CONCEPT DESIGN PRESENTATIONでの成果品をそれに対する教授からの評価を対象とするが、約2週間の中で、どのように自分のコンセプトを形にしていけたか、そのプロセスも評価の対象とする。

<教科書>
課題説明文 [PROJECT BRIEF]が9月中旬に発表されるので、それを各自にメールで送付する。

<参考書>
特になし。

<オフィスアワー>
期間中、毎日午後ケント大学建築学部のスタジオで、随時質問を受ける。

<学生へのメッセージ>
英語で授業を受けることに初めは戸惑いがあると思うが、実際に設計作業を始めてみれば作業そのものは日本で行っていることとそれほど変わらないことがわかってきて、次第に慣れてきます。英語は澤岡が全面的にフォローするので、心配なく挑戦してほしい。過去2年間やってきていずれもこの科目を履修した後、すがすがしい達成感があったという声を聞いています。めったにない貴重な機会ですから、ぜひ積極的に参加しましょう。


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2016 Kogakuin University. All Rights Reserved.