2016年度工学院大学 建築学部まちづくり学科
緑地環境計画(Open Space and Environment Planning)[5B13]
2単位 下田 明宏 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- 2年次の「ランドスケープデザイン」では、主にその基本的なツールとして、造成デザインと植栽デザインについて学習したが、本授業では、次の段階として、人間社会の様々な分野で展開する実際の緑地空間を取り上げ、それぞれの社会的背景、機能と役割、デザインプロセス、問題点等について理解を深める。
- <受講にあたっての前提条件>
- 既習科目、並行履修科目についての前提条件は特にないが、2年次に「ランドスケープデザイン」を履修していることが望ましい。
- <具体的な到達目標>
- (1) 人間社会に存在する多様な緑地空間の機能と役割について理解する。
(2) 今日の緑地空間が抱える問題点や目指すべき方向性について理解を深める。
- <授業計画及び準備学習>
- 下記の内容に加え、講義内容の理解に必要な一般教養や社会常識、或いは時事問題などを説明する時間を毎回の授業に設ける。
1 イントロダクションI 都市の骨格としての緑地空間 1 準備学習:東京の骨格をなす緑地とは何か、考察する。 2 イントロダクションII 都市の骨格としての緑地空間 2 準備学習:前回の授業について復習する。 3 イントロダクションIII 郊外化の進行と原風景の喪失 準備学習:郊外化が日本の景観に及ぼした影響について考察する。 4 都市の緑地空間 1 都市公園 準備学習:身近な都市公園を観察し、設計意図や問題点等を考察する。 5 都市の緑地空間 2 駅前広場 準備学習:身近な駅前広場を観察し、設計意図や問題点等を考察する。 6 都市の緑地空間 3 病院のランドスケープ 準備学習:身近な病院のランドスケープを観察し、設計意図や問題点等を考察する。 7 郊外の緑地空間 1 大学キャンパス 準備学習:八王子キャンパスの良い点、悪い点等について考察する。 8 郊外の緑地空間 2 住宅地開発 準備学習:身近な郊外住宅地について、歴史的背景や問題点等について調べる。 9 自然地の緑地空間 1 リゾート 準備学習:日本におけるリゾートの歴史や意義について考察する。 10 自然地の緑地空間 2 ビーチタウン 準備学習:日本の海水浴場が凋落した背景について考察する。 11 自然地の緑地空間 3 農景観を中心とするコミュニティ 準備学習:居住機能と農景観の関連性について考察する。 12 その他の緑地空間 メモリアル 準備学習:メモリアルとは何か、身近な事例を調べる。 13 まとめ / 小テスト 準備学習:これまで紹介された事例の総復習を行う。 14 学習の振り返り 準備学習:前回までの総復習を行う。
- <成績評価方法>
- 到達目標(1)、(2)は、原則として、最終回の授業中に行う小テストによって評価する。
最終成績60点以上を合格とする。
- <教科書>
- 特に指定しない。
- <参考書>
- 授業中に参考書を紹介するほか、必要に応じて資料を配布する。
- <オフィスアワー>
- 金曜日11:00〜12:00 新宿校舎26階2675室
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