2016年度工学院大学 建築学部まちづくり学科

建築情報処理I(Information Processing for Architecture I)[4H16]

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2単位
後藤 敏明 非常勤講師  
栗山 克哉 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
今日ではコンピューターを用いた情報処理は建築の設計、施工監理に於いて必須となっている。
 本講義では建築設計に用いる情報処理技術(一般にCAD、CGといわれている物)の基礎を習得する。

<受講にあたっての前提条件>
基礎的なパソコンの操作技能を取得してることを前提に授業を進める。
 与えられた授業時間内で必要とされるすべての技法を取得する事が困難なため、
 自宅(又は3Dデザインセンター)での予習、復習は必須となる。
 そのため、授業で用いるソフトをインストール出来るパソコン(WIN,MACどちらでも)の所有が望ましい。

<具体的な到達目標>
3時限目では主にデザイン系の設計事務所で用いられているCADソフトである「VectorWorks」を用いて二.三次元作図(配置、平面図、モデリング)の基礎を学ぶ。
4時限目では三次元ソフトである「SketchUP」を用いて、主にモデリング(オブジェクト制作)、レンダリング(画像化)手法の基礎を学ぶ。
授業後半ではCinema4D{本来はアニメーション(動画)を作成するソフトである}を使用した高度なレンダリング操作法を学ぶ。
 また、課題制作では画像処理ソフト(Photoshop)等を併せて使用し、コンピュータを用いた基本的なプレゼンテーションの技能を習得することを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
1.オリエンテーション
 授業の概要説明、受講希望表の配布

2-1.二次元CADの初期設定、基本操作の習得(1)
 VectorWorksによる小住宅の配置平面図を作成を通じ、CADによる基本的な製図手法を学ぶ。
 準備学習:オリエンテーション時に配布する履修ガイダンス資料を事前に確認しておく事。
      後述する参考書、配布する資料等により、コマンド操作の復習を行うこと。

 -2.三次元CGソフトSketchUPのインターフェイス及びモデリングコマンドの説明
  準備学習:9MX9MX9Mの課題の検討、コマンドの操作の復讐
 
3-1.二次元CADの基本操作の習得(2)
 VectorWorksによる小住宅の配置平面図を作成(2)
 準備学習:コマンド操作の復習を行うこと。

-2.三次元CGソフトSketchUPのインターフェイス及びモデリングコマンドの説明(2)
小課題のモデリング
 準備学習:小課題のモデリングを進める。

4-1.VectorWorks(三次元機能)に依るモデリングの基本操作手法を学ぶ。
 SketchUPと並行してVectorWorksによるプリミティブな三次元図形のモデリング(オブジェクト制作)を学ぶ。
 準備学習:三次元コマンド操作の復習を行うこと。

 -2.SketchUPのマッピング、点景の配置の説明
 小課題のモデリング及びマッピング、パースの作成
 準備学習:課題のマッピングの完成

5.より高度なモデリングの操作手法を学ぶ。
 VectorWorksによる小住宅のモデリング(1)を学ぶ。
 準備学習:配布資料を元にVectorWorksの操作方法を復習しておくこと。

6.三次元CADに依るモデリング(2)とレンダリング(画像化)の基本操作を学ぶ。
 VectorWorksによる小住宅のモデリングの完成。
 準備学習:配布資料を元にVectorWorksの操作方法を復習しておくこと。

7.SketchUPのマッピング、点景の配置の説明
 6.で作成した小住宅をSketchUPに取込み、マッピング、カメラの設定を学ぶ。
 準備学習:小住宅のマッピング及び点景配置

8.SketchUPのカメラの設定
 小住宅のパース及び立面図の作成、Photoshopでの画像操作説明
 準備学習:小住宅の図面(bitmap)作成

9-1.2次元平面図の作成の復習
 VectorWorksを用いたBarcelona Pavilionの平面図の作成。
 準備学習:これまでのCAD操作の復習。

 -2.Barcelona Pavilionの平面図をSketchUPに取込みモデリングを行う。
 準備学習:Barcelona Pavilionのモデリングの完成

10.SketchUPのマテリアルの作成
 Barcelona Pavilionのマッピング
 準備学習:Barcelona Pavilionのパース及び立面図の作成
     
11.プレゼンテーション技法の習得。
 SketchUPまたはVectorWorksのDataを使った高度なレンダリング(Cinema4D etc)を学ぶ。
 VectorWorksを用いてプレゼンシートの作成を学ぶ。
 最終課題の提示。
 準備学習:前週までに学習した様々なソフトの操作を復習しておくこと。
      次週までに課題のスケッチを作成。

12.最終課題の作成
  各自課題のモデリング、レンダリングを行う。
  準備学習:課題のモデリングを各自制作しておくこと。

13.最終課題の完成
 各自課題のプレゼンテーションシートの作成・提出
 準備学習:各自の課題の提出を自習講義前に提出しておくこと。

14.作成課題のプレゼンテーションと講評
  各自作成の課題を全員の前でプレゼンテーションする。
  講師により今期の授業内容を振返るともに提出課題の講評を行う。

<成績評価方法>
最終課題評価(100点満点)は担当する講師2名の平均点とする。
 課題評価点から欠席1回につき5点減点する。
 授業途中の小課題を若干評価点に加える。
 以上、合計60点以上のものに単位を認める。

<教科書>
指定教科書無し
 授業の前後に担当講師自作PDF資料を適宜配布する

<参考書>
※「徹底解説 Vectorworks 2015 基本編(2次元作図)」株式会社エクスナレッジ発行 著者:鳥谷部 真 
 [sketchup ]に関しては特に推薦できる参考書は見当りません。下記のホームページより各自検索してください。

※参考ホームページアドレス等

○SoftWare(学生無償)のダウンロード
SketchUP Make   https://www.sketchup.com/ja/download
Cinema4D      http://www.maxon.net/ja/
AutoCAD       http://www.autodesk.co.jp/

○Vectorworksには無償版は有りません。
 学生用バージョン(2015秋単年度版)は\20,000ですが建築事務室で申込用紙を
 貰うと¥10,000(税別)になります。
 http://www.aanda.co.jp/seminar/ondemand.htmlで基本機能のビデオ動画教材が利用できる。

 参考書の代りに[sketchup 使い方]でホームページを検索し、使い方を理解すること。

<オフィスアワー>
木曜日 17:30〜18:00 3Dデザインセンター

<学生へのメッセージ>
・演習で利用するPC台数の関係上、受講者数の制限を設けます。受講者は25名とします。
・3年生オリエンテーションにて履修ガイダンスを行いますので、必ず出席してください。
 欠席した場合は希望表を配布しませんので、注意してください。

<備 考>
パソコンの電源投入から使用ソフトの立ち上げまでに10分程度の時間が掛かります。
 初回授業時に使用ソフトの初期設定の仕方を講義いたしますので、2回目以降は授業開始時間までにパソコンの立ち上げを済ませて、速やかに授業が開始出来るよう事前に準備をしてください。
 授業で扱うCADデータは大きな容量のため、大学より各個人に割与えられたサーバーのデータ容量を簡単に超えます。
 そのため、必ずUSBメモリ(16〜32GB)を授業時には用意願います。
・授業の円滑な進行を補助するために若干名のTAが常時待機している。講義での疑問は随時挙手のうえ、質問のこと。

<参考ホームページアドレス>
上記参考書欄参照のこと。


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